増毛後の毛は抜けないのか?自毛への負担は?長持ちさせるための秘訣
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
「増毛後の毛は本当に抜けないのか?」と疑問に思ったこともあるのではないでしょうか。増毛は、薄毛を目立たなくする効果的な方法ですが、実際にどれくらい持続するのか不安に思う方も多いでしょう。また、増毛が自毛にどのような影響を与えるのかも知っておきたいポイントです。
そこで本記事では、増毛した毛の耐久性や持続期間、さらには増毛が自毛に与える影響を解説します。さらに、増毛を長持ちさせるためのケアの仕方も紹介します。
増毛後の毛は簡単に抜けてしまわないのか?
結論からいうと、増毛した毛が期待に反して抜けてしまう可能性はあります。自毛の成長サイクルや、接着部分の劣化、摩擦や物理的なダメージなどがその主な原因です。しかし、増毛後の毛をできるだけ長く維持するための方法もあります。
まずは、増毛した毛が抜けてしまう理由や、抜けるタイミングの個人差について詳しく解説します。
増毛した毛が抜けてしまう理由
増毛した毛が抜けてしまう理由はいくつかありますが、主に以下の要因が挙げられます。
1.自毛の成長サイクル
結毛式や編み込み式増毛の場合、自毛に人工毛を結びつける仕組みのため、自毛が自然に抜け落ちるタイミングで増毛部分も一緒に抜けてしまうことがあります。髪のサイクルが速い方は、増毛した毛が抜けやすい傾向があります。
2.接着部分の劣化
接着剤や結びつけた部分が摩耗や劣化することで、増毛した毛がしっかりと固定されなくなり、抜けてしまうこともあります。
3.摩擦や物理的ダメージ
増毛部分は、力んだブラッシングや無理のあるヘアスタイリング、また枕との摩擦などによって物理的にダメージを受けやすく、結果的に抜けてしまうことがあります。
増毛が抜けるタイミングは人それぞれ
増毛が抜けるタイミングは、人それぞれの髪の状態や生活習慣に大きく左右されます。髪の毛には成長期、退行期、休止期というサイクルがあり、このサイクルの長さや進行スピードは個人差があります。髪が成長し続ける期間が長い方は増毛が長持ちしやすく、逆に成長が早い方は、自毛が抜けるタイミングで増毛部分も一緒に抜けることがあります。
増毛の方法も関わっており、接着式の場合、接着剤の劣化が進むと頭皮からずれたり、抜けたりする可能性があります。一方、自毛に結びつけるタイプの増毛も、結び目が緩むと抜けやすくなることがあります。
さらに、日々のヘアケアやライフスタイルも増毛の持続に影響します。増毛部分を丁寧にケアしている場合は、より長く自然な状態を保てますが、ケアが不十分だと、摩擦やダメージにより抜けやすくなります。
増毛の種類によって抜けにくさが違う?
増毛方法にはさまざまな種類があり、それぞれに特有のメリットやデメリットがありますが、特に「抜けにくさ」や「耐久性」に大きな違いはあるのでしょうか。ここでは、結毛式、粘着式、着脱式、編み込み式の増毛方法における耐久性に着目します。
結毛式の耐久性
結毛式は、自毛1本に対して人工毛を結びつける増毛方法です。この技法は繊細で時間のかかる作業を必要としますが、その結果として非常に自然な仕上がりを期待できます。
結毛式の大きな利点の一つは、優れた通気性です。特に夏季など暑い時期でも、頭皮が蒸れにくいという特徴があります。これは、他の増毛方法と比較して快適さを感じやすい点として挙げられます。
しかし、自毛に結びつける仕組み上、自毛が自然に抜け落ちる際に人工毛も一緒に脱落する可能性があります。また、時間の経過とともに自毛が成長すると、結びつけた人工毛の位置が徐々にずれていき、次第に目立つようになることがあります。
粘着式の耐久性
粘着式は、人工毛を植毛した特殊なシートを直接頭皮に接着する増毛方法です。自毛が少ない部分やほとんどない部分にも対応でき、広範囲の薄毛隠しに適しています。また、結毛式のように1本1本の作業を行う必要がなく、あらかじめ準備された植毛シートを貼るため、施術時間が短いのが特徴です。
かつてはシートの粘着性や肌トラブルのリスクが問題とされていましたが、技術の進歩により安全性や耐久性が大幅に向上しています。元々の仕組み上、自毛の成長や脱落に影響されないのも強みでしょう。
とはいえ、月に1度はメンテナンスが必要です。また、個人の肌質によっては軽度の肌トラブルが発生するリスクは排除できません。
着脱式の耐久性
着脱式は、ウィッグを金具や樹脂製のピンを用いて頭皮に固定する増毛方法です。必要に応じて装着や取り外しができるため、常時装着する増毛法よりも製品の劣化が緩やかな傾向があります。
もちろん、乱暴に扱うと製品の寿命が短くなる恐れがあります。ケアの際には専用の保管ケースを使用したり、定期的に洗浄したりすることで耐久性を維持できるでしょう。
編み込み式の耐久性
編み込み式は、特殊な糸や土台に人工毛を編み込むことで、強固かつ自然な仕上がりを実現する増毛方法です。さまざまなサロンで採用されている技術であり、スヴェンソンの特許技術「スヴェンソン式増髪法」もこの編み込み技術の一つとして知られています。
24時間装着したまま日常生活を送ることができるため、通常の生活スタイルを維持しながら継続的に増毛効果を得られるのが大きなメリットです。日々の活動や就寝中でも外れにくく、しっかりと固定された状態を保てます。
ただし、結毛式と同じく自毛に結びつける方法のため、自毛が抜けたり成長したりすると、増毛部分が浮き上がったり不自然さが目立つ可能性があります。そのため、月に1回程度のメンテナンスが必要です。特に、自毛が弱い場合は人工毛ごと抜け落ちるリスクもあるため、メンテナンスのタイミングをしっかり守ることが大切です。
増毛が自毛に与える影響はほとんどない?
増毛の人工毛は非常に軽量で、自毛への負担は最小限です。具体的に、増毛部分の重さは約0.02グラムと非常に軽く、健康な髪が耐えられるとされる約100グラムに比べると、ごくわずかな負荷です。そのため、適切に装着された増毛エクステが原因で自毛が抜けるリスクは低いといえます。
多くの利用者は、数か月から1年程度の期間、定期的なメンテナンスを行いながら増毛エクステを維持しています。長期間の使用においても、自毛が特に抜けやすくなるとは考えにくいですが、頭皮の状態や個々の毛髪サイクルによって持続期間に差が出ることがあります。したがって日常的なケアと定期的なサロンでのメンテナンスが不可欠です。
増毛を長持ちさせるための必須ケア
増毛を長期間維持するためには、適切なケアが欠かせません。増毛方法によってメンテナンスの必要性や注意点は異なりますが、共通して言えるのは、日々のケアが増毛の耐久性を大きく左右するということです。自毛の健康を保つことや、激しいスポーツを控えること、そして定期的なメンテナンスを行うことが、増毛部分を長持ちさせるための鍵となります。
ここでは、増毛を維持するために知っておくべき必須ケアについて詳しく説明します。
自毛を健康に保つ
増毛を長持ちさせるためには、何よりも自毛自体を健康に保つことが重要です。特に、自毛に結びつけるタイプの増毛方法では、自毛が不健康だと抜けやすくなり、結果として増毛部分も早く抜け落ちてしまうリスクが高まります。
まず、頭皮を清潔に保つことが基本です。皮脂や汚れが毛穴に詰まると、毛根が弱まり、自毛が抜けやすくなります。これを防ぐために、定期的な洗髪を行い、頭皮を清潔に保ちましょう。
さらに、ストレスや生活習慣の乱れも自毛に悪影響を与える要因となります。過度なストレスや不規則な生活は、血行不良やホルモンバランスの崩れを引き起こし、髪の健康を損なう可能性があります。適度な運動やバランスの取れた食事を心がけ、リラックスできる時間を持つことで、自毛を健康に保つことができ、結果的に増毛も長持ちします。
激しいスポーツを避ける
増毛の方法によってスポーツ時の耐久性は大きく異なるため、激しいスポーツへの参加には注意しなけれ
一般的に、着脱式での激しい運動は推奨されません。金具での固定は安定感に乏しく、激しい動きによってズレたり外れたりする可能性が高くなります。また、大量の汗をかくことで金具が滑りやすくなり、固定力が低下する恐れもあります。
粘着式であれば激しい運動も可能ですが、対人競技や格闘技は避けたほうがよいでしょう。また大量の汗や雨天時のスポーツには特に気を使う必要があります。さらに、頭皮に直接貼り付けることで発汗が妨げられる可能性があるため、体調面にも注意が必要です。
一方、編み込み式は最も安定性が高く、多くの場合激しいスポーツでも問題ありません。ただし、メンテナンスの間隔を空けすぎないよう注意が必要です。
メンテナンスを怠らない
増毛を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。どの増毛方法を選んでも、最低でも月に1度は専門店でメンテナンスを受けることをおすすめします。忙しい方には難しいかもしれませんが、日々の細やかな心がけが増毛部分の耐久性を維持する鍵となります。
スヴェンソン式増発法(編み込み式)であれば、メンテナンスを受ける際にヘアカラーやパーマ、カットなど、さまざまなヘアスタイルを楽しむこともできます。自毛を生かした増毛を希望し、薄毛の悩みを総合的にケアしたい方は、薄毛専門理・美容室であるスヴェンソンに相談してみてはいかがでしょうか。スヴェンソン式増発法の詳細は以下よりチェックしてみてください。
まとめ
増毛した髪は、増毛の方法によって抜け落ちるリスク度が異なります。自毛に結びつける結毛式や編み込み式は、耐久性や快適性に優れていますが、自毛の成長や脱落に影響されやすいという側面もあります。そのため、自毛を健康に保つことはもちろん、専門店での定期的なメンテナンスが増毛を長持ちさせるために欠かせません。
総合的な髪のケアを提供する薄毛専門理・美容室スヴェンソンでは、結毛式の「マイヘアプラス」や編み込み式の「スヴェンソン式増髪法」など、幅広い増髪サービスを展開しています。また、スタイリッシュなデザインカットも提供しているため、髪型を楽しみながら薄毛をケアすることが可能です。増毛を検討している方は、ぜひスヴェンソンに相談してみてはいかがでしょうか。