着脱式ウィッグの洗い方や連続着用式ウィッグの手入れ方法を一挙解説

    株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

    ウィッグは着脱式のものと連続着用式のものがあります。おしゃれや薄毛隠しに活用できるウィッグですが、どのタイプの製品でも定期的な手入れが必要です。

    洗浄が面倒な着脱式ウィッグに比べ、連続着用式ウィッグはデイリーケアの手間がかかりません。一方、自然な装着感や見た目を維持するには、専門サロンに通ってメンテナンスを受けることが必要です。そこでこの記事では、着脱式ウィッグの洗い方や連続着用式ウィッグのメンテナンスについて解説します。

    ウィッグの手入れの方法や頻度は?

    セミロングのフルウィッグを両手で持つ、清潔なシャツ姿の男性
    着脱式ウィッグの手入れは使用頻度に応じた洗浄が基本で、連続着用式ウィッグは専門サロンで定期メンテナンスを受ける

    ウィッグは毎日着脱するものもあれば、24時間着用したままでいられるものもあります。基本的な手入れとして必須となるのは、ウィッグの洗浄です。連続着用式ウィッグは普段と変わらないシャンプーでデイリーケアができますが、定期的に専門サロンでメンテナンスを受けます。

    ウィッグの手入れ(洗浄)の方法

    ウィッグは着脱式と連続着用式のものがあり、それぞれ手入れの方法が異なります。着脱式はインナーネット・ワイヤーやストッパー(留め具)で頭部に固定し、必要に応じて自身で着脱できるものです。着脱式のウィッグは、専用のシャンプー・トリートメントを使って定期的に洗浄し、コンディションを維持します。

    24時間着用できる連続着用式のウィッグは、「編み込み式」と「貼り付け式」があります。編み込み式は地毛に編み込んだ土台にウィッグを取り付けるもの、貼り付け式は粘着シートや接着剤でウィッグを貼り付けるものです。連続着用式のウィッグは着脱式とは異なり、入浴時にも着用することを想定しているため、入浴の際には自身の髪と同時に洗髪します。

    ウィッグの手入れの頻度

    着脱式のウィッグは、汗や皮脂などの汚れを蓄積させても、逆に洗い過ぎても寿命を縮めてしまいます。着脱式のウィッグを毎日着用する場合、手入れ(洗浄)の頻度は1週間から10日に1度程度が目安です。汗をかきやすい夏場などでも毎日洗浄する必要はありませんが、皮脂汚れや臭いが気になる場合は3日に1日程度洗浄してもよいでしょう。

    連続着用式の場合でも、着用期間が長くなるとブラッシング時に絡まりやすくなり、土台や接着部分の汚れの蓄積なども起こります。また地毛が伸びると、編み込み式は土台の編み直し、貼り付け式は貼り直しなどが必要です。地毛をカットしてバランスを整える必要もあるため、施術を受けた専門サロンで、月1〜2回程度の定期的なメンテナンスを心がけましょう。

    着脱式ウィッグの洗い方(人工毛/人毛ミックス/人毛100%)

    水を張った洗面器からフルウィッグを取り上げる男性の手元
    着脱式ウィッグは毛材によって若干取り扱いは異なるが、洗浄の手順は人工毛でも人毛100%でも同様

    着脱式ウィッグは毛材によって、人工毛・人毛ミックス・人毛100%の3種類に大別されます。人工毛と人毛では熱や薬剤に対する反応などに違いがあるため、手入れの方法もやや異なりますが、洗い方の流れは同様です。ここでは、毛材の違いも踏まえて着脱式ウィッグの洗い方を解説します。

    1.洗浄前の準備

    まずは手入れの準備として、ウィッグ専用のシャンプーやトリートメント、洗面器、乾いたタオル、ヘアブラシ、ウィッグ用スタンドを用意しておきましょう。ウィッグを取り外したら洗浄前にブラッシングし、目立つほこりを落としつつ、毛のもつれを直しておきます。ストッパー(留め具)は全て閉じておき、両面テープなどは取り外しておきましょう。

    2.シャンプー

    洗面器に水かぬるま湯(30℃〜40℃程度)を張り、大さじ1杯程度の専用シャンプーを入れて泡立てます。

    洗面器にウィッグ全体をゆっくりと浸し、人工毛のウィッグは指先で軽く押し洗いします。人毛ミックスや人毛100%の場合、目の荒いヘアブラシか指先を使い、毛先から順にとかし洗いをしましょう。

    もみ洗いをしたり溶液に長時間浸け置きしたりすると、毛絡みや退色を起こしやすくなります。汚れがひどい場合、毛絡みに注意しながら2度洗いしましょう。

    3.すすぎ洗いとトリートメント

    シャンプーで汚れを落としたらすすぎ洗いをします。人工毛のウィッグは、洗面器の水を替えて軽く押しすすぎをしましょう。人毛ミックスや人毛100%の場合、流水とヘアブラシで毛先から順にとかし洗いをします。

    十分にすすいだら、洗面器の水を替え、専用トリートメントを溶かしましょう。人工毛や人毛ミックスの場合、洗面器に2〜3分浸してから軽くすすぎます。人毛100%の場合は洗面器に2〜3回ウィッグをくぐらせ、ヘアブラシを使って全体に行き渡らせてから、流水でとかしすすぎをしましょう。

    4.タオルドライ

    すすぎ洗いをしたら、軽く水気を切り、乾いたタオルで軽く押さえながら水気を吸い取ります。ぬれた状態はウィッグがダメージを受けやすいため、こすらないように注意しましょう。

    人工肌が付いたウィッグの場合、水分が付いたまま放置すると傷みやすくなります。内側の水気を丁寧に吸い取りましょう。タオルドライ後は、型崩れ防止のためにウィッグ用スタンドにかけるのがおすすめです。

    5.仕上げのスタイリング

    直射日光を避けて自然乾燥させ、仕上げに毛流れを整えます。毛材によってはドライヤーで乾かすことも可能です。

    人工毛のウィッグはぬれた状態でブラッシングをするとカールやウェーブが伸びやすいため、自然乾燥させ、毛先から順に軽くブラッシングしましょう。

    人毛ミックスの場合、ウィッグをよく振ってカールやウェーブを戻します。半乾きの状態でスタイルを整えておき、直射日光を避けて自然乾燥させましょう。人毛100%の場合は自然乾燥後、必要に応じてドライヤーやヘアアイロン・カーラーでスタイリングします。

    着脱式ウィッグの手入れの注意点

    専用スタンドにかけたウィッグと、ドライヤーやブラシ、シャンプーなどのメンテナンス用品
    着脱式ウィッグの洗浄には専用のシャンプー・トリートメントを使い、摩擦や熱によるダメージを避けることが大事

    着脱式ウィッグは1週間〜10日に1度程度の洗浄をしますが、洗浄の際に重要なことは、ウィッグ専用のシャンプー・トリートメントを使うことです。品質を保って長く使い続けるために、摩擦の少ない手入れを心がけ、熱によるダメージを避けましょう。

    ウィッグ専用のシャンプー・トリートメントを使う

    着脱式のウィッグを洗浄する際、ウィッグ専用のシャンプーやトリートメントを使いましょう。弱酸性でシリコーン成分入りのものなら一般的なシャンプーも使用できますが、頭皮に作用する栄養成分などがウィッグにとっては汚れや傷みの原因となる場合もあります。

    またシャンプーをすると保護成分も洗い流されるため、ブラッシングによる摩擦などで傷みやすい状態です。ウィッグ専用に開発されたトリートメントで毛材を保護することで、毛絡みや枝毛、パサつきなどを抑えられます。

    摩擦の少ない手入れを心がける

    着脱式のウィッグはデリケートな製品であるため、なるべく摩擦の少ない手入れを心がけましょう。まず、洗濯機で洗うことはNGです。

    特にアクリルやポリエステルなど合成繊維でできた人工毛は静電気に弱く、洗浄・タオルドライ・ブラッシングの際の摩擦により、カールやウェーブが伸びたり縮れたりしやすくなります。

    スタイルが崩れるだけでなく寿命にも影響するため、強い力を加えた押し洗いやもみ洗いなど、摩擦の大きい手入れは避けましょう。

    熱によるダメージを避ける

    ウィッグは洗浄後にドライヤーの冷風で乾かすこともできますが、基本的に熱に弱いため、洗浄時や乾燥時に熱によるダメージを受けないようにすることも大切です。熱いお湯で洗うことや、暖房器具・直射日光による乾燥は避けましょう。直射日光で乾燥させると、紫外線の影響で退色が進みやすくなることもあります。

    またスタイリング時にドライヤーやヘアアイロンが使えるかどうかは製品によって異なるため、製品の耐熱性はよくチェックしましょう。

    連続着用式ウィッグの手入れ方法

    真剣な眼差しで毛先をカットする若い男性美容師
    連続着用式ウィッグは洗浄の煩わしさがないものの、地毛の成長に合わせた定期メンテナンスが必須

    連続着用式ウィッグは、貼り付け式のものと編み込み式のものに大別されます。どちらも着脱式ウィッグに比べてデイリーケアは容易ですが、地毛の成長に合わせた定期的なメンテナンスは必須です。ここでは、貼り付け式ウィッグ・編み込み式ウィッグそれぞれの手入れ方法を解説します。

    貼り付け式ウィッグの場合

    貼り付け式のウィッグは地肌に強く貼り付けるため、強い風を受けても外れず、髪を引っ張っても地肌が持ち上がるだけで周囲にバレることを避けられます。円形脱毛症などで部分的な脱毛が気になる場合に、費用を抑えて自然にカバーできることもポイントです。

    ただし貼り付け部分は直接洗浄ができません。長期間貼り続けるとかゆみや炎症を起こす場合があり、次第に粘着力が弱まる他、貼り付け部分に残った地毛は伸びます。月に1〜2回程度は専門サロンで貼り直したり地毛をそったりすることが必要です。

    薄毛専門理・美容室スヴェンソンが提供する人毛100%の医療用つけ毛「スポットヘア」は、頭皮に優しい医療用シリコーン粘着テープを採用しています。繰り返し着脱でき、患部のケアもしやすく経済的です。専用スタッフが脱毛部分に合わせた施術を行うため、失敗する不安もありません。ご興味のある方は、以下よりチェックしてみてください。

    編み込み式ウィッグの場合

    編み込み式のウィッグは、側頭部や後頭部の地毛に特殊な糸を結び付けて土台を作り、その土台の上にウィッグを装着します。直接頭皮に触れられる施術方法もあり、日常的な手入れは、普段通り洗髪やドライヤーをするだけです。

    ただし地毛の成長による土台の緩みでウィッグが安定しなくなり、シャンプーやスタイリングがうまくいかなかったり、編み込んだ糸にヘアブラシを引っかけてしまったりすることもあります。地毛のバランスを整えるためにも、専門サロンで月1〜2回程度のメンテナンスが必要です。

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    ウィッグの日々の手入れに取り入れたいアイテム

    シャンプーボトルやタオルなど、シャワー用品の静物写真
    着脱式ウィッグの手入れにはウィッグ専門のスプレーやブラシを使い、どのタイプのウィッグでもスカルプシャンプーで頭皮ケアをすることが大事

    着脱式ウィッグのデイリーケアにはウィッグ専用スプレーが有用です。手入れの際のダメージを抑えるために、ウィッグ専用ブラシも用意しましょう。また、どのようなタイプのウィッグを着用する場合でも、スカルプシャンプーによる頭皮ケアは重要です。

    ウィッグ専用スプレー

    着脱式のウィッグは、着用中の摩擦や乾燥により、毛絡みを起こしたりパサついたりします。日々の手入れとして、ウィッグ専用のオイルスプレーを使うのがおすすめです。ウィッグ全体に均一に吹き付けると、毛絡みやパサつきを抑え、静電気も防止できます。

    毛材にうるおいを与えて指通り・クシ通りがよくなるため、毛流れを直す際に負担がかかりにくくなり、寿命を伸ばす効果も期待できるでしょう。

    ただし使い過ぎるとベトついてしまい、逆に絡みが取れにくくなる場合もあります。少量でも効果があるため、少しずつ吹き付けましょう。

    ウィッグ専用ブラシ

    ウィッグ専用スプレーの使用前後などにこまめにブラッシングし、毛流れを整えることも大切です。一般的な人毛用のヘアブラシを使うとウィッグを傷める恐れがあるため、ウィッグ専用ブラシをおすすめします。毛絡みを起こしにくい目が荒いものや、静電気除去機能があるものなど、ウィッグへのダメージを抑えられるものを選びましょう。

    なお根元から一気にとかすと毛絡みを起こしやすいため、毛先から順に、丁寧にブラッシングすることがポイントです。

    スカルプシャンプー

    連続着用式のウィッグは普段通りのシャンプーを使って洗髪できますが、ウィッグを着用していないときに比べて頭皮の洗いにくさを感じることもあります。頭皮を優しくすっきりと洗い上げられるスカルプシャンプーを選び、これまで以上に丁寧に洗髪することも大切です。

    薄毛専門理・美容室スヴェンソンが提供する「ヘアライズ® TIスカルプシャンプー」は、頭皮・髪へのダメージが気になるサウナ愛好家などから好評を得ています。7つのフリー処方で頭皮に優しく、天然由来の有効成分配合で保湿・抗菌・抗炎症など効果効能のバランスも考えられており、ウィッグ装着中のスカルプケアにも最適です。ご興味のある方は、以下よりチェックしてみてください。

    スヴェンソン ヘアライズ「TIスカルプシャンプー」

    まとめ

    指先でウィッグの収まりを確認しながら満足そうに微笑む男性
    理想のヘアスタイルをかなえるウィッグを探しているなら、薄毛専門理・美容室スヴェンソンに相談しよう

    ウィッグは着脱式のものと連続着用式のものがあり、着脱式ウィッグは専用のシャンプー・トリートメントを使って定期的に洗います。連続着用式ウィッグは着用したまま普段と同じようにシャンプーができますが、貼り付け式でも編み込み式でも、専門サロンでの定期的なメンテナンスが必要です。

    薄毛専門理・美容室スヴェンソンは、貼り付け式の「スポットヘア」や編み込み式の「スヴェンソン式増髪法」を提供しています。プライベート空間でのデザインカットや頭皮ケアなど、メンテナンスも一括サポートできるのが特徴です。理想のヘアスタイルをかなえるウィッグをお探しなら、実績豊富なスヴェンソンに相談してみてはいかがでしょうか。

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