【医師監修】頭皮の脂性は体の外側と内側から改善しよう
埼玉県在住の40代男性。ライター歴は15年以上で、前職を活かしたIT関連の記事や食レポや商品レビュー記事が得意です。特に、ダイエット関連や育毛関連の商品には目がなく、ついつい財布の紐も緩みがちで嫁からも怒られるほど。学生時代は、サッカー一筋で筋肉質のスラッとした体型にサラサラヘアで体育会系さわやか青年でした。社会人になってからはプレーする機会もめっきり減り、40代になって髪も薄くなってきて、お腹もメタボ気味で娘からおじさんっぽくなったと、一緒に歩いてくれないのが悩みです。
頭皮の脂性を改善するには、体の外側と内側、両方からの対策が欠かせません。
シャンプーの選び方や生活習慣などに気をつけ、頭皮のベタついた脂性状態を解消していきましょう。
この記事では、医師の西田先生監修のもと、頭皮の脂性による髪の毛への影響と対策方法についてご紹介します。
- 恵比寿美容クリニック
- 院長 西田 恭之
- 東海大学医学部医学科卒業後、都内市中病院での初期研修を経て、消化器内科診療に従事
- その後、人間ドックでの診療を続けながら「恵比寿美容クリニック」にて皮膚科・美容皮膚科診療に従事。
現在は院長として診療にあたっている
【資格】
日本内科学会認定内科医、美容皮膚科医・美容外科医・消化器内科医
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨しているわけではございません。
やっかいな頭皮脂性は薄毛を進行させる原因になる
頭皮脂性が薄毛につながる理由とその他の影響
脂性で頭皮に皮脂がたまっていくと、さまざまなトラブルが発生します。
そのひとつが薄毛の進行です。過剰分泌された皮脂が毛穴に詰まると、髪の毛の成長が妨げられるほか、育毛剤も浸透しにくくなります。
頭皮の脂性でギトギトになった髪の毛は、ヘアスタイルにも影響を与えます。薄毛を隠すための髪型をしている方は、脂性の影響でかえって地肌が目立ってしまうことも多いのではないでしょうか。
もちろん、べとべとしたままの地肌や髪の毛は清潔感もないため、不快感を与えてしまう可能性もあります。
体の外側と内側から対策して、頭皮脂性を改善しましょう。
頭皮脂性から脂漏性皮膚炎、そして抜け毛へ!?
頭皮の脂性により、脂漏性皮膚炎になることもあります。
脂漏性皮膚炎になると、かゆみやフケ・頭皮の赤み・湿疹がひどくなり、脱毛へとつながることも。
きちんと入浴していなかったり、シャンプーで頭皮がしっかりと洗えていなかったりすると皮脂が溜まってしまい、頭皮環境が悪化します。
すると、真菌(マラセチア)による皮脂の分解も活発化し、頭皮への刺激が増加することで、脂漏性皮膚炎へとつながる恐れが出てくるのです。
かゆみやフケ・頭皮の赤み・湿疹などがある場合には、抜け毛を防ぐためにも、まずはご自身の生活習慣や頭皮環境をチェックしましょう。
あなたは頭皮脂性?自己診断でチェックしよう!
薄毛につながる可能性もある頭皮の脂性。実は、頭皮は体の中で最も皮脂腺が多い場所です。
お顔のベトつきで悩む方も多い「Tゾーン」と比較しても、なんと2倍以上に皮脂腺が存在します。そのため「どのような状態から頭皮脂性なのか」が正しく把握しにくいと言えるでしょう。
そこで以下に、頭皮脂性のチェックリストをご用意しました。 ぜひ、自己診断してみましょう。
【頭皮脂性セルフチェック】
- 頭皮のベタつきが気になる
- 全体的に髪が脂っぽい
- 頭皮のにおいが気になることがある
- 髪の毛がペチャンとしがち
- 大きめの湿ったフケが発生する
上記の項目に当てはまる場合は、頭皮脂性の可能性が高いです。
なお、フケが出ていても「細かくて乾いたフケ」である場合には乾燥しがちな頭皮である可能性も考えられます。
ご自分の肌質と併せてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
頭皮脂性を改善するシャンプーを選ぼう
肌質に合ったシャンプーでなければ、皮脂を洗い流すどころか、かえって脂性が悪化してしまうこともあります。
皮脂を適度に落とし、地肌にダメージを与えにくいシャンプーを選びましょう。
シャンプー選びの基本は「適度な洗浄力」
シャンプー選びの基本となるのが「適度な洗浄力」です。頭皮脂性の方は、皮脂を強力に洗浄したいと考えがちですが、それは正しくありません。
適度な皮脂は頭皮にとってバリアのような存在です。必要以上に皮脂を洗い流すと、頭皮が乾燥し、皮膚が刺激に弱い状態になります。
このような頭皮環境では、逆に皮脂の分泌が活発となる恐れがあり、頭皮の脂性状態改善の妨げとなる可能性が考えられます。
ラベルをチェック!シャンプー選びで注意したい成分
強い洗浄力のシャンプーとしては、いわゆる「高級アルコール系シャンプー(アルコール系界面活性剤入りのシャンプー)」が代表格です。泡立ちの良さなどから愛好者も多いですが、必要以上に皮脂を洗い流してしまう恐れもあります。
そのため、特に薄毛や脱毛を気にされる方、湿疹やフケなど頭皮トラブルを抱えている方は避けた方が賢明です。
アルコール系界面活性剤入りのシャンプーには「ラウリル硫酸Na」「ラウリル硫酸カリウム」といった成分が含まれていることが多いので、購入前に成分表を確認しましょう。
また、髪の毛の手触りを良くする「シリコン」ですが、薄毛や脱毛を気にされる方、湿疹やフケなど頭皮トラブルを抱えている方は、やはり避けた方がベターです。
シリコンは多くのシャンプー成分に配分されており、洗い上がりの良さや髪のまとまりやすさの面でも決して悪いものとは言い切れません。ただし、髪の毛をコーティングする働きから、育毛剤などの浸透が妨げられる恐れがあります。
シリコンは「ジメチコン」「シロキサン」などの成分名で表示されていますので、購入前にチェックすると良いでしょう。
スカルプケアには「アミノ酸系シャンプー」
スカルプケアを重視したシャンプーの中には、脂性用のものも販売されています。ただ、中には洗浄力が強すぎて頭皮にダメージを与えてしまうものがあります。
特に洗浄成分に高級アルコール系成分を使用しているものは、毎日使うには刺激が強すぎるかもしれません。地肌に刺激を与えにくいアミノ酸系シャンプーを選ぶのがおすすめです。
アミノ酸は人体を構成する成分のひとつで、皮膚に優しく、保湿効果があるのがメリットです。特にフケやかゆみなどに悩まされている頭皮脂性の方は、低刺激のアミノ酸シャンプーを使ってみましょう。
髪コト編集部がおすすめのアミノ酸系シャンプーはスヴェンソンの「TIスカルプシャンプー」です。
やさしい洗い心地で頭皮の汚れや毛穴に詰まった皮脂を取り除き、健やかな頭皮環境へと導きます。厳選した8種のエイジングケア成分が配合されている一方、7つのフリー処方で頭髪に良くない成分をカットしています。
頭皮環境を改善するなら、とてもおすすめのシャンプーです。
正しいシャンプー&ドライヤーの方法
せっかく良いシャンプーを選んでも、間違った洗い方をしていては意味がありません。適度な皮脂の洗浄ができないばかりか、薄毛を進行させる原因となる恐れもあります。
ドライヤーも使い方次第で、髪や頭皮にダメージを与えるので気をつけてください。
以下に、髪コト編集部がおすすめする正しいシャンプーとドライヤーの方法をご紹介します。ヘアケアのプロである行きつけの美容師さんに、実際に聞いてみるのも良いかもしれません。
シャンプー前はブラッシング&ぬらし
髪の毛を濡らす前にブラッシングして、髪のもつれを解消しておくと、洗髪時のダメージが軽減できます。加えて、フケや皮脂といった汚れが浮くので、シャンプーそのものに強い洗浄力がなくても、しっかりとした洗い上がりが期待できます。
また、入浴してシャンプーする前に、ぬるま湯で髪をしっかり濡らしてください。これも、髪や頭皮への不要なダメージを避けるために必要です。
熱すぎても冷たすぎても髪や頭皮への負担となりますので、38~40℃のぬるま湯が良いでしょう。
なお、シャンプーを直接髪の毛につけて泡立てると摩擦ダメージを与える恐れがあるため、手で泡立ててから髪の毛につけるようにしてください。
洗い方は指の腹で優しく
泡立てたシャンプーを髪の毛に乗せたら、指の腹を使って優しく頭皮マッサージするように洗います。皮脂の落としすぎとなるため、長時間洗髪をする必要はありません。
また、爪や指を立てて洗うと、髪や頭皮へのダメージとなりますので避けましょう。
しっかりとすすぐ
洗い残しは頭皮環境の悪化や、抜け毛の原因となることがあります。髪や頭皮にシャンプーやトリートメントが残らないように、しっかりとすすぐようにしてください。
シャンプー後はドライヤーを忘れずに
髪の毛を乾かさないと、水分の多い頭皮で雑菌が繁殖し、フケや炎症などの原因となる恐れがあります。一方で完全に乾かし切ってしまうと、髪や頭皮への乾燥ダメージの原因となります。
そのため、多少湿り気が残る程度まで乾かすと良いでしょう。なお髪の毛は熱に弱いため、ドライヤーは髪から充分な距離(約20cmほど)離すようにしてください。
シャンプーは1日に1回が基本
皮脂を取り除こうと、髪の毛を1日に何度も洗うのは避けてください。シャンプーを使うのは1日に1回が基本です。
シャンプーは余分な皮脂や汚れを洗い流してくれますが、使いすぎると頭皮に必要な皮脂まで落としてしまいます。皮脂の取りすぎは過剰分泌の一因になるため、洗髪のしすぎは控えましょう。
生活習慣を見直そう
頭皮脂性を改善するためには、体の内側からケアしていくのも大切です。特に生活習慣が乱れている方は、意識して見直していきましょう。
食生活で気を付けるべきこと
皮脂のもととなるものは、食事で摂取した脂質や糖質です。
外食、ファストフード、コンビニのお弁当、お菓子、ジュースなどは脂質や糖質が多く含まれているため、食べすぎないようにしましょう。アルコールも皮脂のもとになってしまうため、お酒の飲み過ぎも控えましょう。
皮脂の分泌を抑制するためには、ビタミンBの摂取がおすすめです。ビタミンB2は皮脂分泌量をコントロールしてくれる栄養素ですが、体に貯め込むことができません。食事やサプリメントで積極的に摂取しましょう。
特にビタミンBが多く含まれるのは、たまご・レバー・納豆・牛乳・青魚・葉物野菜などです。
男性の場合、18~49歳なら1日に1.6mg、50~69歳なら1日に1.5mg、70歳以上なら1日に1.3mg摂取するのが推奨されています。鶏卵であれば約7個、牛レバーなら55g、サバの切り身なら6切れ分の量です。
これだけ聞くと大量に摂取しないと難しいと思ってしまいますが、まずはこれらの食材をバランスよく摂取することを心がけてください。サプリメントで賢く補うという方法もおすすめです。
ビタミンB6も脂肪の分解を助けてくれる成分です。バナナ・青魚・レバー・豚モモ肉などに多く含まれています。1日の摂取推奨目安量は、18歳以上の男性で1.2mgです。牛レバーだと150g、バナナなら約3本で摂取できます。
とりすぎると健康被害を招くおそれがあるため、過剰摂取には気をつけましょう。
睡眠で意識したいこと
睡眠不足は疲労回復を妨げ、内臓の活動を弱めます。睡眠不足による自律神経の乱れは、皮脂が過剰に分泌される原因にもなります。毎日しっかりと睡眠時間をとることが大切です。
寝付きが悪い方は、就寝前に自分なりのリラックスタイムを設けてみてください。暗い部屋でテレビやパソコン、スマートフォンの画面を見ないようにしましょう。
また、運動不足の場合、体が疲れていないために寝付けない可能性もあります。運動してある程度体を疲れさせるのも大切です。運動習慣のない方は、ウォーキングのように簡単なものから始めて、体を動かしましょう。
入浴で意識したいこと
入浴は頭皮を清潔に保つほか、ストレス解消の効果もあります。ひとり暮らしだとなかなか湯船を使わないという方も多いですが、できるだけお湯をためて浸かりましょう。
熱すぎるお風呂は湯あたりしたり、乾燥の原因となったりします。設定するなら40度程度のお湯がおすすめです。
ストレスをためない生活が大切
脂性の原因には、過剰なストレスも関わっているといわれています。ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱す原因となり、その結果として過剰な皮脂を分泌させる一因となります。
現代に置いて完全にストレスを解消するのは難しいことかもしれないですが、前述した睡眠のとり方、入浴などでリラックスした時間を少しでも持つことは大きな効果が期待できます。
また、運動やスポーツ、趣味や友人との交流など、自分が楽しめることを生活の中に取り入れることも非常に重要です。
プロのもとで相談するという選択肢もある
薄毛や抜け毛について、より正しい知識を知りたい方は薄毛専門美容室で相談してみるのも一つの方法です。薄毛専門美容室として有名なのはスヴェンソンでしょう。
スヴェンソンには頭皮環境を改善する頭皮ケアのメニューや育毛メニュー、また、薄くなった髪の毛をヘアカットでカモフラージュする知識と技術力があります。
「頭皮が脂性なのか、乾燥で皮脂が出ているのかよくわからない…」
「相談しながら頭皮のケアや相談をしてみたい…」
「最近、抜け毛や薄毛が気になってきた」
そんな方におすすめです。詳しくは以下よりご覧ください。
記事の参考URL
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https://www.aga-clinic.com/aga/ikumou/
https://www.angfa-store.jp/column/touhi1001
https://www.osaka-clinic.com/keyword/aga_column/page4.html
https://www.kao.com/jp/qa_cate/shampoo_04_01.html
https://www.skin.co.jp/hair/aga/shampoo.html
https://noir-omiya-aga.com/blog/2018/10/10/%E8%96%84%E6%AF%9B%E3%81%AE%E9%96%93%E9%81%95%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%B1%E3%82%A2%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%82%92%E6%95%99%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84/
公開日:2020/05/11