あなたは脂性肌?乾燥肌?自分の肌質と頭髪状態を知ろう
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
肌だけでなく、頭皮も「乾燥」するのをご存知ですか?また、意識したことはありますか?
頭皮は保湿傾向によって、脂っぽくベタついていたり乾燥してかゆみがあったり、個人差が大きいもの。
ただ、自分が本当に脂性肌なのか、乾燥肌なのか、イマイチよくわからないままケアしている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、乾燥によって変化する頭皮の状態から、頭髪の健康を考えてみます。
頭皮は額の3倍皮脂を分泌する?!
ときどき顔がオイリーでテカっている人を見かけることはありませんか?
特に、額は目立ちやすい部分です。フェイスシートやあぶらとり紙を使っても、すぐに皮脂が出てしまう肌質の人も多いのではないでしょうか。
実は、顔の中で皮脂の分泌が盛んだといわれる額でも、頭皮の皮脂分泌量にはかないません。
なぜなら、頭皮は額に比べて約3倍もの分泌量があるといわれているからです。ですので、頭皮がある程度、皮脂を分泌しているのは正常な状態だといえます。
頭皮には脂性肌と乾燥肌がある
頭皮状態は人によってもコンディションによっても異なります。一般的に、頭皮は脂性肌と乾燥肌の2種類で分けられるといわれています。
脂性肌とは
いつも頭皮が皮脂で濡れていてウェットな状態の肌質です。フケも湿り気があって、ぬるっとしています。
頭皮を触ると、指がベタベタしてしまう人も多い傾向です。スキントラブルでは、ニキビや吹き出物、赤みの悩みを抱える人が多いといわれています。
乾燥肌とは
普段から頭皮が乾燥していてカサついています。フケも乾燥しているので、頭皮をかくとパラパラと粉のように落ちます。
乾燥しているせいで、かゆみで悩んだり、冬は抜け毛が増えたりする人が多い傾向です。もともと敏感な肌質の持ち主のため、アレルギー体質やストレスを抱えている人は特に注意が必要です。
実は脂性肌ではなく、乾燥肌の可能性も!?
頭皮のコンディションは個人差があるので、脂性肌と乾燥肌にくっきり分けることはできません。中には両方の特徴を持った混合肌と呼ばれる頭皮タイプの人もいます。
ただし、実際に数多くの人の頭皮を見ている美容師さんの話によると、「経験的に純粋な脂性肌の人は少ないのではないか」という話もあります。
なぜなら、脂性肌は乾燥が引き金になっているケースが多いからです。頭皮が乾燥すると、紫外線やホコリなど周囲の刺激から守るために、肌が自然と皮脂を分泌します。
カサつく頭皮を皮脂のオイルでカバーするようなイメージです。乾燥肌の傾向が強い人ほど、その皮脂分泌が盛んになって頭皮全体がどんどんオイリーになっていくことがあります。
実際に、マイクロスコープで脂性肌といわれる人の頭皮を観察しても、実は乾燥が原因で皮膚がはがれているだけというケースもあります。
つまり、もともとは乾燥肌だった人でも肌が本来持っている防護機能によって脂性肌に変化している可能性があるのです。
「脂性の人は毛穴が詰まりやすい」の誤解
脂性肌の人ほど、過剰な皮脂のせいで毛穴が詰まってしまうという話を聞いたことはありませんか?
実は、本当に毛穴が詰まってしまうと皮脂自体が皮膚の奥のほうから頭皮の表面に出てこられなくなります。
毛穴の詰まりは過酸化脂質が原因で、皮脂が過剰に分泌されるかどうかより、皮脂そのものの質によってできやすいかどうかが決まると考えられているのです。
そうした毛穴のつまりが気になる方には、ヘッドスパ感覚で手軽に利用できるスヴェンソンの「頭皮ケア&クレンジング」がおすすめです。
スカルプクレンジングによって、毛穴の奥深くに詰まった老廃物や酸化した皮脂を完全に取り除いてくれるので、においやかゆみも解消できます。
※スヴェンソンの「スカルプクレンジング」のイメージ図
スヴェンソンの頭皮ケア&クレンジングについて詳しくは以下のページをご覧ください。
乾燥肌は見分けやすい
頭皮を触ってべたつくから「脂性肌」というほど、自分の頭皮タイプを見分けるのは単純ではないことがわかりました。
一方で、乾燥肌は見分けるチェックポイントがシンプルです。例えば、「シャンプーをしてドライヤーの直後にかゆみを感じる」「頭皮を軽くかいただけでパラパラした白い粉のようなフケが出る」といった症状があります。
「自分は脂性肌だ」と思っていた人でも、ドライヤーでこうした症状が出る人が意外に多いです。
しかも、男性ならスタイリング剤の使い方に問題があったり、女性ならシャンプーやトリートメントのすすぎ残しのせいで毛穴が詰まりやすくなったりすることもあるので注意しましょう。
簡単にできる乾燥肌の予防
乾燥肌の人がすぐに取り入れられるデイリーケアの基本をご紹介します。
シャンプーをしっかり洗い流してスカルプローションなどを使う
頭皮を清潔に保つことは、頭皮状態を整える基本です。
シャンプーやトリートメントの洗い残しやスタイリング剤が付着したままになっていると、乾燥肌が刺激されて湿疹や吹き出物の原因になったり、皮脂分泌が過剰になって症状が脂性肌のようになったりすることもあります。
そのため、毎日のシャンプーを大切に、すすぎをしっかりと行いましょう。
そして、洗髪後にスカルプローションやスカルプトリートメントなどを塗り、ドライヤーでしっかりと乾燥させると、頭皮のコンディションを整える効果がより期待できるでしょう。
正しいシャンプーの手順については、以下の記事でも紹介していますので、あわせてご覧ください。
誤ったケアをしないように気をつけよう
「脂性肌と思っていても実は乾燥肌だった」という人は少なくありません。
脂性肌のケアを乾燥肌の人がしてしまうと、まったく真逆なアプローチになってしまって、頭皮のコンディションがますます悪化するおそれが高まります。
ぜひ一度「頭皮がオイリーなのは乾燥肌かも!?」といった視点から、自分の頭皮の肌質を再チェックしてみてください。
記事の参考URL
https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000394832/blog/bidA020772836.html
公開日:2019/12/02