あなたのフケの種類はどれ?原因を知り、改善を目指そう!
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
フケとは、肌の古くなった角質細胞が剥がれ落ちたものです。健康な地肌から出るフケは小さいため、あまり目立ちません。
しかし、皮脂の量や皮膚の常在菌のバランスが崩れるとフケが増えてしまいます。髪の毛を洗っても次から次へ出てくるため、頭や服に付着し、不衛生な印象を与えてしまうこともあります。
医師である西田先生監修のこの記事で、フケの種類や原因などを知り、改善を目指しましょう。
- 恵比寿美容クリニック
- 院長 西田 恭之
- 東海大学医学部医学科卒業後、都内市中病院での初期研修を経て、消化器内科診療に従事
- その後、人間ドックでの診療を続けながら「恵比寿美容クリニック」にて皮膚科・美容皮膚科診療に従事。
現在は院長として診療にあたっている
【資格】
日本内科学会認定内科医、美容皮膚科医・美容外科医・消化器内科医
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨しているわけではございません。
フケの種類は大きく分けて2つ
フケには「乾燥したもの」と「湿ったもの」の2つのタイプがあります。
タイプによって原因や対処法が異なるため、ご自分はどちらのタイプかを知ることから始めましょう。
①乾燥タイプ
乾燥タイプのフケは、カサカサの小さな皮膚片が落ちてくるのが特徴です。特に空気が乾燥しやすい冬の時期に多くみられます。また、もともと乾燥肌の方も乾燥タイプのフケが生じやすくなります。お肌のかさつきが気になる方は、こちらのタイプかもしれません。
このタイプのフケは、皮脂の減少で皮膚が乾燥し、皮膚のバリア機能が弱まってしまうことで起こります。バリア機能が低下した皮膚はターンオーバー*が早まり、通常は剥がれ落ちないはずの若い角質細胞も剥がれてしまいます。
皮脂の減少は、空気の乾燥のほか、シャンプーのしすぎでも起こります。乾燥タイプの方がフケを洗い流そうとして何回もシャンプーをすると、皮脂が減りすぎてフケの悪化を招きます。シャンプーの洗浄力が強すぎても皮脂は落ちすぎてしまうため、アミノ酸系のように優しい洗浄成分を選ぶのがおすすめです。
また、頭皮に潤いを与えるために、入浴後に髪を濡れたまま放置する方もいらっしゃいます。シャンプー後の頭皮は皮脂が少なくなっており、皮膚の水分が抜けやすい状態です。髪を濡れたままにしておくと、かえって頭皮が乾燥するかもしれません。
さらに、髪を濡れたままにしておくと雑菌が増え、においの原因になってしまうこともあります。シャンプー後はドライヤーやタオルで乾かしましょう。
髪コトがおすすめする頭皮にやさしいアミノ酸系のシャンプーは、ヘアライズシリーズの「TIスカルプシャンプー」です。
頭皮環境の改善を第一に考えられたシャンプーのため、7つのフリー処方で頭髪に良くない成分がカットされています。
さらに、厳選された8つの頭皮エイジングケア成分だけでなく加水分解ケラチンが配合されているため、タフな頭髪へと導きます。
フケに悩んでいる方は、こちらのシャンプーを試してみると良いでしょう。
②脂性タイプ
脂性タイプのフケは、乾燥タイプのようにひとつずつパラパラと落ちず、大きなかたまりとなって落ちてきます。べとべとしていて、白色のものもあれば少し黄色がかったものもあります。
このような脂性タイプのフケは、頭皮の皮脂が過剰に分泌されることで起こります。はがれた皮膚が古い角質や汚れなどに付着し、大きくなっていくのです。もともと脂性肌の方のフケは、こちらのタイプかもしれません。
フケは、皮膚の常在菌であるマラセチア菌が皮脂を食べ、増えてしまうことでも悪化します。脂性タイプは特に皮脂の量が多いため、マラセチア菌が増殖しやすくなってしまいます。
この菌は健康な肌にも存在し、通常は肌に悪影響を与えません。過剰に増えることで皮膚が刺激を受け、ターンオーバーが乱れてフケが悪化していきます。
過度なストレスや生活習慣の乱れなど、フケの原因はさまざま
フケの発生には、過度なストレスや生活習慣の乱れなどもかかわっていると考えられています。
過度なストレス
人間の体は、ストレスがあると交感神経の働きが強まります。そうなると副交感神経とのバランスが崩れ、皮脂の分泌の原因となるホルモンが増えていきます。
また、交感神経が優位になるとアドレナリンの働きで血管が収縮します。血管が縮むと血流が悪くなり、ターンオーバーがスムーズに行かなくなります。血流が低下すると頭皮に栄養が行き渡らなくなるため、髪の毛によくありません。
生活習慣の乱れ
生活習慣の中でも、食生活の乱れはフケにつながりやすくなります。フケのもとになる皮膚は、摂取した成分からつくられるためです。
脂っこいものや糖質をとりすぎると皮脂が過剰につくられ、脂性フケとなってしまうことがあります。また、お酒の飲み過ぎも皮脂の過剰分泌を招きます。
睡眠不足はストレスが溜まっていく要因のひとつです。頭皮だけでなく、体の健康を考えても、十分な睡眠時間を確保するのがおすすめです。
フケを放っておくとどうなる?
フケは放置していると、髪の毛や頭皮に刺激を与え続けます。特にかゆみの原因となることが多いため、早めの対処が求められます。抜け毛や薄毛にも繋がることがあるので、放置はせずに対処していきましょう。
脂漏性皮膚炎の可能性も
フケの改善に取り組んでもなかなか治らないときは、脂漏性皮膚炎の可能性があります。脂漏性皮膚炎とは、皮膚が炎症を起こし、赤みやかゆみを生じる皮膚炎です。頭皮に脂漏性皮膚炎が生じると、脂性タイプのようなべとべとしたフケが発生します。
脂漏性皮膚炎は抜け毛をともなうこともあるため、はやめに治療するのがおすすめです。皮膚科にて外用薬を処方してもらえば改善に向かうため、はやめに病院へ行きましょう。
プロのもとで頭皮環境を見直していく方法も
「いつも通っている理容室に行きにくくなってきた」「フケだけでなく、抜け毛や薄毛も気になる」「正しいシャンプー方法を知りたい」……そんな方には、薄毛専門美容室がおすすめです。
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まとめ
フケは皮脂の増減や肌のバリア機能の低下、マラセチア菌の増殖など、さまざまなことが原因で起こります。改善のためには、はじめにご自分のフケのタイプを見極めるところから取り組みましょう。
また、普段から地肌の状態に気を配り、生活習慣を整える意識も大切です。頭皮環境をしっかりと見てくれる薄毛専門美容室で、定期的にチェックしてみるという選択肢も考えてみましょう。
もし明らかに炎症などが見られる場合には、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
参考URL
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/43_fuke-kayumi/
https://beauty.epark.jp/hair/article/bc-38/mc-39/sc-43/writing-002508/
https://beauty-architect.com/lily/blog/akiko/140011/#i-2
http://hc.mochida.co.jp/skincare/dandruff/dandruff1.html
https://kenja-club.com/column/201509kobayashi/
https://www.angfa-store.jp/column/fuke1023
公開日:2019/05/09