信頼できる増毛メーカーに出会うまでの、凄惨たる全ての増毛事情を語る
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
現在61歳の彼は、かつて薄毛に困り、あるウィッグメーカーに足を運んだ過去がある。
そこで待ち受けていたのは、300万円超の出費と、プライドがズタズタに傷つく出来事。「今思い出しても辛い」と本人が苦々しく語ったのは、聞いているこちらも悲しくなるような体験談だった。
彼の増毛ストーリーの結末はいかに?
食生活から頭皮ニキビに悩まされ…薄毛の原因も日々の習慣から?
最初に薄毛を意識し始めたのは20代後半。私はその頃、一般的な会社員だった。職場はスーパーで、お客様と接する機会が多い職場だった。仕事に対する不満も特になかった。
ところがある日、そんな平穏な日常が変わった。鏡を見たら、頭頂部が薄くなっていたのだ。
原因には心当たりがある。パンチパーマだ。流行に乗って、アイロンパーマを毎日繰り返していた。また、肉やら揚げ物やら、油物も高頻度で摂取していた。
そうした影響からか、頭皮ニキビができて数年悩まされた。今までの行動から頭皮に悪影響が出たのだろう。自分の若さゆえの過ちを後悔した。
ほどなくして、30歳でスーパーから金融業界に転職するチャンスに恵まれた際、両親から増毛を進められた。見た目の重要さは、スーパーと金融業界では大きく異なる。身だしなみをしっかり整える必要がある。だから、「髪を今すぐ増毛しなさい」。そう強く言われた。
両親に従って増毛しようと思い、テレビCMなどで有名なウィッグメーカーのZ社に行った。行ったらすぐ、あれよあれよという間に契約に至った。これが間違いの始まりだった。
増毛に300万円超の出費。新人の手馴れていない様子にヒヤヒヤ
Z社ではまず、ウィッグを購入させられた。5、6個まとめて300万円超。新車が買える額だ。
ウィッグ業界のことが右も左も分からず、ウィッグ業界ではこれが当たり前なんだと信じて、言われるがまま6個のウィッグセットを購入することになった。
出費のことは目をつむった。しかし、もっとひどいことが起きた。
購入したウィッグが全て短くカットされていた。6つとも、同じ髪型なのだ。そもそもの髪型が気に入らなかったり、今後わたしが髪型を変えたくなったりしたらどうするというのだろう…?将来の私の希望なんて、ひと欠片も考慮されていない。
また、社員教育の一環なのか、ベテランがそばについてる中で新人が私のひげ剃りを担当した。「こんなに手馴れていない様子なのに、皮膚を切ったらどう責任取ってくれるんだ」と恐ろしかった。
そのベテランは「ちゃんと資格を持つ人間だから安心してくれ」とは言うが、客商売に長年たずさわっている私から見て、どう考えても経験が少ないド新人だった。
あとから、Z社の特約店の床屋に予備のウィッグを見せたら「これはひどい。カットしない状態のままウィッグを保存していれば、いざ被る段階でお客様の状況に合わせてカットできる。これだけ短く切った状態では修復不可能だ。それにこれはカットそのものが下手。素人の仕事だ」と酷評していた。
皆の前でウィッグを外される、想像を絶する屈辱
以来、ウィッグを酷評した床屋で特別にメンテナンスしてもらったが、カーテンや仕切りはない。一般のお客がいる目の前で、頭からウィッグを外される。目線が痛く、心臓が張り裂けそうだった。薄毛をさらしてメンテナンスをする情けなさ、屈辱感は、想像を絶するものだった。
Z社のウィッグは、他にも出費がかさんだ。例えば5、6年経つと、ウィッグの部品が汗で腐敗してどんどん溶ける。すると、1回3000円かけて新しい部品に取り替える必要が生じた。嫌な出費だったが泣き寝入りし、ウィッグは必要なんだと自分に言い聞かせて使い続けた。
その後、母親がある日、新聞広告で別のウィッグメーカーA社を見つけて、「これ、どうかしら?」と教えてくれた。
Z社の経験でうんざりしていた私は、半信半疑で相談に行ってみた。この状況を抜け出したいという気持ちがあったのかもしれない。もし、話を聞いてZ社と同じ状況に陥りそうなら、ウィッグそのものをすっぱりやめて、薄毛を会社のみんなにさらそうとさえ考えていた。それくらいの覚悟でA社の店舗に行った。
メーカー選びのポイントは「信頼」だった
A社に行くと、事態は思わぬ方向へ向かった。A社のスタッフに、Z社で起きた辛い状況を語ると、なんと、Z社の残りのカツラを買い取ると言ってくれたのだ!
考えもしなかった。二束三文にしかならなかったが、私の苦しみを分かち合い、最大限サポートする姿勢がすごく嬉しかった。A社に一気に惚れ込んだ。
A社の増毛は、ウィッグを地毛に編み込むというものだった。いざやってみて、スタッフに感触を聞かれて「これはいいですね」と答えたが、側頭部や後頭部の髪が不自然ではないかと内心ビクビクしていた。
しかし、地毛に編み込むA社のウィッグは、周囲にほとんどバレなかった。強風に吹かれてウィッグが取れる…なんて心配も半減した。また、肌も年の割にツヤツヤしているためか、よく若く見られるようになった。
今やウィッグなんてつけるのが当たり前の時代。つけるのは悪いことではない。こちらから明かせば、周囲もネガティブに捉えることはない。
また、ウィッグとの付き合いは長くなる。必然的にウィッグメーカーとの付き合いも長期化する。だからこそ、メンテナンスをやってくれるスタッフとの付き合い方、人間関係は非常に重要だ。
その点、A社のスタッフは皆、髪の手入れの仕方などを親身になって教えてくれる。それがZ社と決定的な違いだ。うまくコミュニケーションが取れたからこそ、A社では増毛にまつわる不安が払拭され、信頼関係が築けた。この信頼感が続くかぎり、この先もずっとサービスを利用させてもらうつもりだ。
これからウィッグを考えている人に伝えたいのは、「ウィッグだけあればいいわけではない」ということ。信頼できるスタッフがいてこそ、初めて安心して続けられるのだ。
この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。
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公開日:2020/06/20