夫婦なのに親子に見られた!?薄毛というだけで老人扱いの苦い記憶
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
現在59歳の男性は、50歳で金具式のカツラを使い始めるが、自分の意志ではなかったという。愛着もなく、保管方法もあってないようなもの。まるでゴミのように扱っていた。しかし、55歳で転機が訪れる。ネットで調べ、地毛に編み込むタイプのカツラに出会った。
「今は、カツラを着けている意識がなくなった。仕事にも遊びにも集中できる」
そう口にする彼。金具式のカツラを使い始め、どのような不安が生まれたのか。また、編み込み式に変えてからどう変化があったのか、懐かしむように語ってくれた。
体力も有り余るほど。なのに、薄毛というだけで年寄り扱い…
私はもともと薄毛が気になっていた訳ではない。とあるスポーツの審判をやっているのだが、審判員に共通していることは髪の短さ。短髪は薄毛が目立ちにくく、おかげで自分が薄いだなんて思ってもいなかった。
そんな私が薄毛を強く意識し始めたのは、45歳になった頃。妻の同級生のご主人が、私と同い年なのに、髪の毛がふさふさだったのだ。その時、私はこう思った。「髪の毛がないのは、損だ」と。他の部分では自分の方が断然若い。なのに、薄毛のせいで自分の方が二回りも年を取っているように見えた。
これは、私だけの思い込みではなかった。周りの人からも、年寄り扱いされたのだ。例えば、電車の中で席を譲られるのが当たり前。毎回断っていたが、すごく恥ずかしかった。腰が曲がっている訳でもなければ、同い年の人と比べると体力もある。ただ、髪の毛が薄いだけで年を取っているように見られた。
今でも忘れられない出来事がある。それは、妻とデパートに行った時のこと。いきなりデパートの店員の方から「お父様、こちらでいかがでしょうか?」と言われた。
私と妻の関係が親子に見えたのだろう。思わず黙り込んでしまった。妻が「私の主人です」とフォローしてくれたが…ショックが大きかった。この時の私は45歳。年相応の見た目をしていなかったのだと、周囲の反応で感じることばかりだった。
まるで私が良いカモに?5人の店員に囲まれて購入したウィッグ
だが、実際に増毛デビューをしたのは、妻がきっかけ。妻は円形脱毛症で、もともとウィッグの愛用者なのだ。ある日、そんな妻の付き添いでウィッグメーカーの店舗に行くと、店員に着脱式のカツラを勧められた。「自然なカツラがありますよ」と言われ、サンプル品を着けることに。
5人ほどの店員に囲まれ「お似合いですね~」「お若く見えますね!」などとおだてられたのだ。追い込まれた私は、欲しくもないのにそのカツラを買ってしまった。
私と妻しかいない状態で、なぜ5人もの営業がやって来たのかはよく分からない。実際のところ、その時点で怪しいと思った。加えて、山のようにある資料を何度断っても持って来る。本当に最悪だった。
ちなみに、妻もそこでウィッグを買ったのだが、購入してから1週間ほどで使うのを辞めた。妻が買ったウィッグは日光に当たると色が変わってしまい、不自然だった。
私は私で、買ったばかりのカツラに不満があった。髪の毛が人毛ではなかったため、機能性がとにかく微妙。店員の方からは「人毛みたいに弱くないし、切れることもない」と言われたが…見た目が不自然で使い勝手が悪かった。
それに、人毛じゃないからこそ変にキラキラ光る。人と話している時も、頭を見られる事があったため、周囲の人も恐らく違和感を持っていたのだろう。
そんな違和感のあるカツラを着けることが恥ずかしいと思った私は、状況に合わせて着けたり外したりした。例えば、旅行や遠くのアウトレットに行く時はカツラをするが、近所では着けないなど。カツラを着けている状態で、知り合いや近所の方とばったり会ったら間違いなく気まずい。外出先にカツラを持って行き、駅のトイレで着けるなど、とにかく徹底した。
増毛メーカーを変えてから仕事にも遊びにも変化が…
金具式のカツラを使い始めてから5年ほど経ち、私は限界を感じた。そして、ネットで他に良いカツラがないか調べてみたのだ。そこで出会ったのが、地毛に編み込むタイプのカツラ。最初購入したところとは違うメーカーのものだ。見た目が自然で、髪の毛への馴染みが良さそうだった。着脱が不要という点にも惹かれた。
結果、編み込むタイプのカツラに切り替えたのだが、ここまで機能性が良くて使いやすいカツラが存在することに驚いた。気を遣う必要が全くないのだ。洋服を脱ぐ時も取れないし、風が吹いても大丈夫。もちろん、泳ぐのも問題なし。更に、人毛だからキラキラ光らない。すごく自然なものだった。
着脱式のカツラは、24時間頭が気になった。靴を履く時や落ちた物を拾う時も、カツラのズレが心配でよく頭を抑えていた。もちろん、ビル風が吹いた時は絶対に頭から手が離せない。編み込み式のカツラに切り替えてから、このような心配やストレスが一気になくなった。
編み込み式のカツラデビューをしてから4年ほど経つが、今は仕事も遊びも集中ができる。「自分はカツラを着けているんだ」と思わなくても良くなった。
そして、最大の「年寄りに思われたくない」という気持ちは、晴れて体力に見合った年齢に見られるようになった。
やはり、髪の毛と見た目の関係性は深いと痛感する。これが分かるようになるとは、増毛による大きな収穫の1つだ。
この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。
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公開日:2020/06/04