結婚へのきっかけをくれた増毛。諦めずに模索した結果はいかに!?
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
普段は事務職の会社員として働いているそうだ。登山が好きで、北アルプスなどに挑戦する本格派だ。また、いつか「料理教室に行って、もっとおいしい料理が作れるようになりたい」と笑顔でこぼす。
そんな彼は、25年強にわたって、地毛に編み込むタイプのウィッグを愛用している。
ここまでの道は平担ではなかった。カツラにニ百万円超を払って一度失敗するも、そこでくじけず、理想の増毛法にたどり着いたストーリーに迫る。
意図的に入れていない剃り込みを指摘された過去
初めて薄毛を意識したのは中学時代だ。
当時通っていた学校では、男子学生はスポーツ刈りが強要されていた。皆で揃ってスポーツ刈りにしたら、僕一人だけ、先生に「剃り込み入れてるのか」と指摘された。
当時、「ビー・バップ・ハイスクール」という学園マンガが流行っていて、ヤンキーが当然のように剃り込みを入れる時代だった。とはいえ、僕は意図的に剃り込んだ覚えはない。
ということはつまり、自然とそう見えたのだ。僕は「人より頭が薄毛かもしれない」。生まれて初めて、そう脳裏によぎった。
ただし、髪を伸ばせば生え際は隠れたし、髪の密度も高い。髪型を変えるのも当時は何ら支障はなかった。
しかしだ。社会人になって働き始めた20代前半、シャンプーをすると抜け毛が目立つようになった。帽子をかぶると、感触がぺたんとして髪のボリュームが減ってきたのを実感した。学生時代の薄毛の兆しがいよいよ本格化したのだ。
怖かった。それでも、タオルで抜け毛の数を確認しながら「これくらいはありだよな…」と自分に毎日言い聞かせ、現実逃避した。
育毛剤も、数年は試してみた。頭皮にかけると一瞬スーッと清涼感を覚えて「おっ、効いてるのかな…!?」と期待した時期もあった。だが長い目で見ると、発毛には至らなかった。明らかに、抜け毛のほうが多かった。恐怖が募っていった。
長期入院したタイミングで増毛もむなしく
ある時期、お腹が不調をきたして長期入院し、会社を休んだ。「この時だ!」と思った。仕事復帰する直前のタイミングで、意を決して増毛することにした。
行き先は、当時なら誰もが知っていよう会社だった。テレビCMなどを見て、大手なら色々対応してくれるだろうと信じて行ってみた。
相談してまもなく、藁にもすがる思いで、僕はすぐ契約した。
ちゃんとした完成形のウィッグが出来上がるまでに、1、2回毛量の違うウィッグを装着し、少しずつ増えて見えるように段階を踏んで増毛すると説明を受け、その複数のウィッグを、全てセット購入した。値段は数十万円でもおさまらず、なんとニ百万円近くかかった。控え目に言っても、手痛い出費だったが、背に腹は代えられぬ。断腸の思いで費用に納得した。
結果的には、このウィッグを約2年使った。一方、個人的にはそれとわかる程の毛量があり、パチンと金具で止めるウィッグにいつも抵抗を感じていた。若いのに、まるで年配の人が使うものを愛用しているみたいで気恥ずかしさが消えなかった。
特に嫌だったのが風呂の時だ。社員旅行や泊まりの研修で、風呂に入るのが苦痛だった。
ウィッグを取り外さないといけないため、隅っこでなるべく目立たないようにして、手短に頭を洗ったりしてごまかしていた。ウィッグをトイレにこもって乾かす…なんて物悲しい状況もあった。僕は一体、何をしているのだろうか?そう自問自答したものだ。
解決方法の模索と結果
「他にいいウィッグがあるんじゃないか?」
新しい悩みができた。今のウィッグを使うこと自体も限界に近づいていた。そこで、たまたま広告で見つけたウィッグメーカーに相談してみた。
個人的には、相談の時点ですぐ契約するつもりだったが、話をしてくれた従業員が「慎重に考えてみてください」と契約を先延ばししてきた。
前の会社のように営業色の強い感じではなくて、値段も手頃で意外だった。色んな面で好感が持てた。
迷いなく契約し、オーダーメイドのウィッグを数ヶ月待った。できあがったところで前の会社のウィッグから、新しい編み込みタイプのウィッグに切り替えて、何食わぬ顔で出社した。
周囲が気づくかとドキドキしたが、特別変わったことはなかった。皆、普通に接してくれた。
これまで使っていたウィッグは、強風の時は「外れちゃうんじゃないか」といつも心配だった。が、編み込みタイプのウィッグは密着性が高く、そういう不安を一掃してくれた。
増毛後、そして妻との出会い
良いことは重なる。知人の紹介で知り合った彼女と約1年交際し、晴れて結婚もできた。
増毛をカミングアウトしたのは、結婚する半年前。怖かったが、彼女は「あ、そうなの」とあまり驚かなかった。そんな妻とは今度、10年ぶりに泊まりでスキーに行く予定だ。
増毛に関しては、2年で二百万円浪費する大失敗があった。思い出すと「なぜあんなに出費したんだ…」と自分で自分を責めたくなる瞬間もある。
だけど、そこで増毛を諦めず、何とかしようという気持ちを持ち続けたことで、理想の増毛法にめぐり会えた。まさしく、諦めたらそこで試合終了だ。
薄毛に悩む人は、解決方法が絶対あるから、諦めずにがんばってほしい。それが、薄毛で四半世紀以上悩んだ僕からの人生訓だ。
この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。
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公開日:2020/06/20