激務で薄毛に!?毎日「素」の自分を見る憂鬱からの解放
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
30歳を過ぎて、急に抜け毛がひどくなっていく。祖父の姿から遺伝も覚悟していたが、その理由だけではないと断言できるほど、当時は仕事から来るストレスが大きかった。
解決の道も平たんではなく…。
激務とストレスから尋常ではない抜け毛が
30歳。ビジネスでは仕事の面白さがわかりはじめ、脂が乗り始める年齢といえるだろう。
私はこの頃、企業で実験と研究の毎日を送っていて多忙を極めていた。没頭してしまうと寝食を忘れて取り組むこともある。実際、食生活は乱れていた。相当なストレスがかかっていることも自覚していた。
だから、急に髪が抜けたのは原因のほとんどはこの「激務」だと今でも思っている。
職場の周囲の人からも「先生、ずいぶん薄くなりましたか?」「ストレスが大きいのですかね?」などと声をかけられるようになった。
心無い先輩からは、ラーメンを食べている時に頭をペシペシと叩かれたこともあった。
そういうことが続くと精神的にますます滅入ってしまう。極めつけは全幅の信頼を寄せている家内から「枕に残る毛が尋常じゃない」と指摘をされてしまったことだ。
早速市販の育毛剤などを使ってみたものの、効果は感じられず、不安は大きくなっていった。
衝撃的なカツラメーカーのひと言
ここで再び家内のひと言で局面が変わる。
「一度、どこかで相談してみたら?」
自分自身にも踏ん切りがつき、当時CM等で最も有名といえる毛髪メーカーに伺うことにした。
私は最初からカツラを作るつもりはなく、CMで紹介されていた「育毛」の話を聞く予定だった。
ところが、予想外の対応に驚いた。アドバイスをもらえるどころか、より不安を煽る言葉をかけられるのだ。
「このままではますます進んでしまいます」
「退毛が進む前に製品でカバーした方が良いです」
「専門化の目線でも、もうそこまで来ているのか?」と思うしかなかった。
気が付けば、着脱式のカツラを注文していた。
毎日「素」の姿を見る憂鬱
いざ、使用してみると。
薄い部分を隠すという問題は概ね解決した。しかし、着けたことによって新しいストレスが増えた。
特に「毎日の着脱」が億劫だった。手間もそうだが、一番嫌だったのが「薄くなった自分の状態を目にする」ということだった。
このような不満が募っている中で、会社の命を受け、2週間の海外出張に行く機会があった。しかも同僚と相部屋だ。まさか部屋に自分のカツラを放置しておくわけにもいかず、ましてや枕元にカツラを置いて寝るなんてことができるわけがない。「出張生活に耐えられない」と簡単に予測できた。
だから行く前にメーカーに相談をして、装着の違うタイプに変えてもらった。というより新しく購入した。
課題だった「着脱」ではない、一部を張り付けて装着する、いわゆる「連続装着」のタイプのものだった。
出張中はなんとかその新しい製品で凌いだが、その製品も扱いが難しく、接着が緩みやすいために、頻繁にお店に通わなければならなかった。
さらに困ったことは、お店に足を運ぶ度にスタッフから営業をかけられることだった。これがいちいち面倒で、不満はますます拡大していった。
かつらメーカー転向、そして心の解放へ
これはもう限界かな?と思っていた頃、二つの要因が重なり、使用しているカツラメーカーを変えることにした。
まず、異動で職場が変わることになったこと。
次に、「カツラーの秘密」という著書に出会ったこと。
これまで数年お世話になったメーカーには名残りなど微塵もなく、「早く去りたい」という思いの方が強かった。だから「もう、来ることはありません」と言って出て行ったことは今でも忘れない。
新たなメーカーの製品を装着してみて、最も大きな影響を自分に与えたのは、着脱の手間とそのたびに感じていた自分への幻滅、ある種の喪失感というものから解放された、という感覚である。
正直言えば、カツラにはひと目見て「わかりやすい」ものと「わかりにくい」ものがある。新たなメーカーのものは一見して気づくようなものでないので「わかりにくい」ものに分類される。しかし、そうであってもやはり完璧ではない。
日常感としては大いに満足しているが、油断をしているとカツラを使用しているから起こるハプニングも出てくる。洋服が乱れたり汚れたりしたら修正するように、適度に気を配ることはやはり必要だ。
カツラを変えてから早20年が過ぎた。
総じて「幸運だった」という思いだ。
自分の美への意識、メーカーの創意工夫、両方があって継続できているのかなと感じる。
いずれ卒業する時も来よう。その時を、まだ具体的に考えてはいないが、今使用している感覚と同様に、自然に、ストレス無く終わることが出来たらと願う。
この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。
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公開日:2020/05/08