増毛も「物は試し」の気持ちが肝だった!得られた新しい気付きとは

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

「増毛は化粧と同じ。『本当の姿じゃないけど、大丈夫かな?』と思う感覚によく似ている」

そう口にする男性は、現在74歳。1年前に興味本位で、地毛に編み込むタイプのカツラを始めたそう。増毛したばかりの頃は、気持ちの面でだいぶ葛藤したという。

彼いわく、増毛は「心を偽わりたくなる気持ち」と深く関係しているようだ。

増毛のきっかけは妻。薄毛に悩んではいなかったけど…

談笑する老夫婦

私は正直、薄毛に悩んで増毛した訳ではない。

ただ、妻から「編み込み式の増毛っていうものがあるよ」と言われ興味本位でやってみた。「物は試し」という気持ちは、昔から持っている。そのメーカーへ資料請求をしてから実際に増毛するまで1年のブランクがあったが、昨年のゴールデンウィーク中に増毛デビューをしてみた。

勧めてきたのは妻だが、彼女が私の髪の毛を気にしていたという訳でもない。ただ、僕が興味を持つと思っていたから、話を持ちかけたのだろう。そして私は、「増毛すると何か変わるのかな?」と興味を持ち、増毛してみた。だが、特に大きな変化は感じていない。周りの人に気づかれることが、全くないのだ。

増毛してから人前に出る機会がなかなかないというのはあるが、今の姿を見たことのある妹や姪、そして数少ない仕事仲間は、私が増毛したことに気づいていない。編み込み式の増毛を勧めてきた妻も「全然してるって分からないし、今の方が良い」と言うことはあるが、何が良いのかまでは自分で分かっていない。

気付かれないからこそ、どう見られているのか分からない。結果、自分が増毛についてどう思っているのかも、答えられないのだ。だが、実はその「分からない」ことが編み込み式の技術の高さを表しているのだと思う。

増毛は「製品管理」の仕事と共通する部分が…それは一体?

工場でチェックする人

ただ、増毛して一つだけ葛藤したことがある。それは、「ごまかし」だ。私は、増毛することで見た目を着飾ったり、ごまかしているのではないかと思う。

そしてこれは、品質管理の仕事とよく似ている。私は34歳のころからずっと品質管理の仕事をやってきているのだが、「ごまかしたい」という気持ちがよく分かる。

品質管理は物が合格となる許容範囲が狭く、1/100や2/100の合格率だったりする。その厳しさから、製品を合格させるために改ざんしたくなる気持ちにもなる。ただ、もし不正を働いてしまったら、「これは偽りの合格だ。本当は違う。これでいいのかな?」と思うだろう。増毛にも同様のことが言えるはずだ。

人間も見ため的に「合格」があるとしよう。もし増毛して、周囲の人から「合格印」を貰えるのであれば、普通は「増毛したい!」という気持ちになるのもおかしくはない。だが、私の考えでいうと、増毛することで本来の自分を隠すことになる。つまり、それは「偽りの姿」になる。しばらくの間、私は「心を偽っても良いのかな?」という気持ちと葛藤してきた。

「物は試し」という魔法の言葉

挑戦のイメージ

時間というのは不思議なものだ。時間が経つにつれ、そんな私の悩みはどんどん薄れていった。月に1度店舗へカツラのメンテナンスをしに行くが、今ではそこのスタッフの顔を見ると、安心する。「安心感」は私にとって、非常に珍しい。メーカーを信頼しているということなのだ。

私にとって増毛がなんなのか、いまだに答えが見つかっていない。だが、これからも新しいことにはチャレンジしていきたいと思う。

増毛こそ、敷居が高いように感じたり抵抗感があったりするものなのかもしれない。でも、「物は試し」という気持ちでやってみると、そこで新しく気付くことがある。悪ければやめたらいいし、良ければ続ければいいだけだ。

もし、何か一歩を踏み出せないことがあるならば、こう心の中で唱えるといいだろう。

「物は試しだ。とりあえず、やってみよう」…と。


この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。

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公開日:2020/05/27

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