薄毛コンプレックスを解消して見えてきたもの

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

「私はね、職場ではインチキソムリエなんて言われてるよ」なんて楽しそうに笑う男性。自信もありそうで、魅力的。ワイン好きが高じてソムリエの資格取得に励んだ時期もあった。「ダンディ」なんていう言葉がまさにお似合いだ。

でも、そんな彼も以前は薄毛でひどく悩んでいた。今は思いきり趣味を楽しめているけれど、増毛する前まではこんなふうにはなれなかった。薄毛だと気付いたときの衝撃、周りからの指摘…。彼は「過去のことだから」と、懐かしむように語り始めた。

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薄毛を意識する毎日と焦燥

スポーツジム

私が薄毛に悩み始めたのは、30代半ば。いつものようにスポーツクラブで運動した後、シャワーで頭を洗ったら、ゴッソリと髪の毛が手に絡まってきた。大量の抜け毛だ。がく然としてしまった。

確かに、写真で見ても20代のころと比べると、髪の毛が減ってきて全体のボリュームがなくなった。そのころから、上司からも薄毛を指摘されるようになっていた。飲み会のときには、薄毛の話題が出るたびに「自分のことを言われているのでは」などと懐疑心を募らせ、その場から逃げたい気持ちになることもあった。

父も兄弟2人も髪がフサフサだ。私の薄毛は、おそらく祖父からの隔世遺伝だろう。薄毛が気になり始めてから育毛剤を即購入した。当時で1万円もする高価な代物で懐が痛いとは思ったが、ダメ元で試してみた。育毛剤を使用して1カ月ほど。全く抜け毛は改善されず、効果を感じなかった。「何本買えば、効果が出てくるんだよ」なんて、私は空になった育毛剤を床にたたきつけて、頭を抱えた。

育毛剤がダメならと、次の“一手”を考えた。当時は、薄毛や抜け毛を治療できるAGAクリニックもない時代。行き着いたのは、薄毛専門の大手カツラメーカーだった。

30代後半、育毛コースから「カツラ」の道へ

カツラを付けることに気が進まなかった私は、そこで育毛コースを選んだ。塗り薬を使った施術だが、ベッタリとした薬を頭に塗っていくのは何とも言えない感触だった。塗り薬自体も自分の皮膚には合わなかったようで、さらに抜け毛が増えてしまった。火に油を注ぐとは、まさにこのこと…失敗だった。育毛をあきらめ、再び別の方法を探した。

テレビのある部屋

別の方法とはいっても、カツラしか思いつかない。でも、個人的にはカツラだと分かってしまうのが嫌だった。そんな嫌悪感を拭ってくれたのが、あるテレビ番組を観ていたときのこと。2人の男性が出てきて、司会者が「どちらが本物のカツラをかぶっているでしょう?」と紹介していた。カツラを付けているように見える男性と見えない男性。結局、2人ともカツラだった。

自分の目を疑ったが、確かにカツラを付けていた。まるで地毛のようなカツラ。金具ではなく、地毛に編み込む装着方法らしい。思わずテレビの前にかじりつき、「これだ!」と目を見張った。完全に髪の毛がなくなったわけではない今ならば、増毛しても周りにバレないかもしれない。次こそは、と意気込んだ。

薄毛卒業と初めてのカツラ

増毛初体験のときがやってきた。私の少ない地毛とカツラを編み込んでいくという。専属の美容師は慣れた手つきで、私のヘアスタイルをキメてくれた。個人的には気に入ったのだけれど、思ったよりも髪の毛が増えた印象があった。「増えてる!」なんて、職場の人に気付かれるのではないかと内心不安になった。そんな不安をよそに、職場での反応は意外にも薄く、ヘアスタイルの変化を尋ねてきた人はごく少数。そのうち、私のヘアスタイルについてわざわざ触れてくる人もいなくなった。

薄毛からの“卒業”――私自身の行動も変わり、積極的に外出するようになった。人が集まるところに足を運んで、人と会うことがやけに楽しい。社交性が格段と高まったような気がする。薄毛の話題も気にならなくなり、あんなに逃げたい気持ちを抱いた飲み会にも自分から行くようになった。人前に立つような場面があっても、逆に自分に集まる視線がうれしくて、注目されることに快感を覚えるようになった。

DJ

薄毛というコンプレックスがあるときは、どうしても態度が消極的になっていたけど、今は気にせず、いろんなことに挑戦できる。都内のミュージックバーでDJを頼まれたときは、100人くらいの前でパフォーマンスを久しぶり披露した。ヘアスタイルのおかげで、若く見られているかもとうぬぼれる自分がいた。会場も盛り上がり、楽しいひとときを過ごした。

薄毛で悩む人に伝えたいこと

経験者だからこそ言えるのは、増毛は全然かっこ悪いものじゃなくて、女性のお化粧などと一緒で身だしなみの1つだと思っている。仕事でも、気にするものがなくなった分、お客様にいつも笑顔で対応できるようになった。増毛は私の外見も心もプラスに変えてくれた。だからこそ、薄毛を無理に我慢して、気にしないように振る舞っている皆さんに言いたい。

勇気を出して増毛すれば、楽しい毎日が待っているよと。


この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。

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公開日:2019/11/29

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