髪との戦いの歴史。製品が進化した増毛で、自分も進化
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
スラッとした体躯に優しい顔立ち。かつてはラグビーで鍛え、今は筋トレに励んでいると言うから納得だ。加えて医師であるというから驚くばかりだ。
「今は快適ですよ」と穏やかな口調で語ってくれたが、それまでの歩みは「これまでずっと髪のことで苦労した」日々。
もともとは天然パーマで、若いうちに薄毛も進行。30代で増毛に踏み切ったものの、厚みが出て困ったこともあったそうだ。
それから約20年以上が経過した。「髪に関するストレスがなくなった」と笑顔を見せながら、これまでの時間を振り返っていく。
「相手の心にたどり着くスピード」とは?
増毛をして23年。今は、製品のお陰で快適な毎日を送っているが、これまではいろいろなことがあった。その中で思うことは、やはり「見た目は重要だ」ということだ。
仕事でもプライベートでも心やフィーリングは最も大切だが、そうした人間性を知るには時間が必要だ。でも「見た目でOK」となれば、相手の心にたどり着くスピードが早くなると思う。その面でも「見た目を磨いて良かった」と感じるのだ。
医師をしていると、周囲は薄毛でも気にしない人が多いし患者さんも気にしない傾向にある。それでも私は気になったし「なんとかしたい」と思う気持ちが強かった。
髪との戦いの歴史
最初に「薄毛かな」と感じたのは20代のころだ。もともと天然パーマで、ストレートパーマをかけることがあった。あるとき安いストレートパーマをかけてしまったのが失敗だった。急に抜け毛が増え、ボリュームもなくなってしまった。頭皮にダメージを受けたのだろう。一気にきてしまった。
そんなとき、後輩の結婚式に出席した。そこで衝撃的な出来事が起こる。私の後ろ姿を見た後輩が心配をして「だいぶ薄いけれど、大丈夫ですか」と仲の良い友人に伝えていたのだ。友人を介してそれを聞いたとき「なんとかしないとまずい」と心底思った。そこで、フリカケタイプの増毛を始めた。
ボリュームも出て隠すのには良かったが、ふざけて友人のTシャツに頭突きをしたら、真っ黒になってしまったことがある。また、オペのときにキャップをかぶるが、取るとぺたんとなってしまうし、汗やムレにも弱かった。雨に濡れれば黒い汗が滴り落ちる。写真を撮るときも、背後を取られないようなポジションに行っていた。そんなふうに気を使う日々が続く中、段々とカバーする範囲が広がっていく。そこで、次の手段を考えるようになった。
カツラデビュー、戸惑い、自身の工夫
カツラには興味があったので、大手メーカーの製品を着けている知人のものを見せてもらった。すぐに「それ」とわかるもので、ボリュームも出ないだろうし、とても着ける気にはなれなかった。加えて、大手メーカーは「いろいろな製品を買わされる」など、評判が良くない。「カツラーの秘密」という書籍を読む機会があり、怪しいなと感じたところは想像通りだった。
そんなときに新聞の広告で編み込み式の増毛をしているメーカーを目にした。編み込みならばズレる心配はない。そこはドイツの会社であり、日本のものと同じように質実剛健で技術レベルも高いのではないかと期待した。さっそく電話をして店舗を訪れ、増毛をした。
しかし、増毛するから仕方がないとはいえ、急に増えた毛の量に戸惑った。おそらく周囲の人も気づいていたのではないか?それに天然パーマだった私が増毛をすると、髪質がいきなり変わってしまった。とにかく自然に見えるようにさまざまな工夫を重ねて、20年以上が経った。
製品の進化。自分の進化。
最近では製品そのものも改良され、どんどん良くなっている。着けていてもストレスは全くないし、自然に見えて、とても快適だ。
そう、小学校時代の同級生たちと飲みに行った時のことだ。「子供の頃、坊主頭の子を『ハゲ』、太った子を『デブ』とか言ってよくからかっていたよな」と言う話題になった。この流れで、お互いの「ハゲ度合い」や「デブ度合い」を確認しても、自分の頭に対して何の指摘も無いので、おそらく本当に気づかれていないと思ったこともある。
それに増毛をして、ファッションや人間関係も積極的になれた。元々こだわりのあったファッションを楽しむことができるのは本当にうれしい。あまり得意ではなかった女性とのコミュニケーションもスムーズにできるようになった。
「髪があると、こんなに変わるんだ」と感じている毎日だ。
これからも医師の仕事を全うしつつ、ゆくゆくは趣味の筋トレをテーマに医師の観点からアドバイスを入れたYou Tuberになろうかなんて考えている。そんなふうに思えるのも、増毛をしたからこそだ。忙しい日々は続くが、これからも積極的にさまざまな人とコミュニケーションを深めながら、余暇も楽しんでいきたいと思っている。
この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。
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公開日:2020/05/01