人生のストレスの7割が薄毛!?そんな状態から増毛してみて
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
話しやすい男性だった。小中学校では野球が趣味で、高校から20代前半にかけてはサッカー、ラグビー、フットサルといろいろなスポーツを経験した。現在は奥さまと2人の息子さんに囲まれて、温かい家庭を築いているという。
インタビュアーの想像通り、若い頃は女性からモテていたそうだ。第三者から見ると順風満帆な人生のように思える。しかし、20代半ばにさしかかった頃、突如悩みの種ができた。薄毛だ。
「当時は人生の7割が薄毛に対するストレスでしたね…」現在、ようやく長年の悩みから解放された男性。これまでの人生を追った。
「僕は薄毛にならない」と思い込んでいた20代前半
僕には兄が2人いる。祖父と上の兄は薄毛だが、父と下の兄は髪がふさふさだ。なんとなく「自分も大丈夫だ」と思っていて、消毒や漂白で使うような水溶液を使ってカラーリングをしたり、ワックスなどの整髪剤をつけたまま寝たり、自由気ままに髪を扱っていた。ワックスをつけたまま寝たときは、朝、枕に残っている抜け毛の多さにびっくりしたが、髪に気を遣う必要性をそこまで感じていなかった。
薄毛の上の兄も同じようなことをしていたそうだ。薄毛ではない下の兄は整髪剤をつけたまま放置したことはないと言っていたので、そこで違いが出たのかも知れない。
会社の同僚に「少しずつ髪が薄くなってるぞ」と指摘されたのは25歳ぐらいの頃だった。
自覚がなかったので驚いた。ただ、まだ若かったし、急いで薄毛対策をしようとは思っていなかった。育毛剤を使い始めたのもそれから一年後だ。
結婚式を期に「結毛」をスタートしてみるも…
本格的にこの薄毛をどうにかしようと思ったきっかけは、結婚式を挙げることが決まったときだった。当時、僕は28歳。式には友人も招待している。当日までには髪をどうにかしたいという思いで、まずは結毛という増毛方法ができるメーカーの店舗に通った。
式は無事終わったのだが、結毛だとヘアブラシで髪を整えた場合、もともとあった地毛まで抜けてしまう。しかも高額なので、コストパフォーマンスが良いとは思えなかった。
妻はありのままの僕を受け入れてくれていた。
「あなたはもう結婚しているんだし、薄毛対策なんてしなくていいのに。必要ないでしょ。」そう言われた。
しかし、張本人である僕は長年の悩みだし、やはり気になる。
「自分の人生のストレスの7割は薄毛だ」
そんなことまで感じるようになっていた。
30代、転機が訪れる
30代前半からは薄毛の治療薬も試し始めたが、3カ月で中止した。副作用で頭のかゆみがひどかったのだ。治療薬を使用し続けるのを断念。30代後半になって、最初とは別のメーカーの店舗を訪れ、再び結毛をしたが結局、以前と同様に地毛が抜けてしまい断念した。
自分の転機はいつも家族のイベントだ。去年は長男の卒園式と入学式が迫っていた。妻はいつものように「気にしなくてもいいんじゃない?」と言っていたが、そこでは絶対に薄毛だと気づかれないようにしたい。
クリニックで植毛に挑戦しようかな…頭にそんな考えがよぎった。植毛し、地毛が生えそろうのを待とうか。2カ月、悩みに悩んだ。一度植毛すると、もう引き返せない。将来、植毛した部分以外が薄毛になったら、まばらに髪の毛が生えてしまう可能性もあるのだ。
植毛をしようか踏ん切りがつかない中、インターネットで地毛とカツラを編み込む増毛方法があることを知った。まずは話を聞こうと思い店舗に行くと、相談にのってくれたのが実際にその製品を使用しているスタッフだった。
驚いたのはスタッフのウィッグが地毛のように見えたことだ。あまりにも自然で、「ウィッグをしている人は見た目ですぐわかる」という私の先入観は一瞬で崩れた。植毛はやめて、「自分もこの増毛をしてみよう」と決意。スタッフは親切に対応してくれた。
増毛してみて初めて気付いたこと
これまで、薄毛を隠すために外出のときはできるだけ帽子をかぶっていた。同じ職場の人以外は僕が薄毛だということすら知らない。絶対に気づかれたくない。
「誰にも会いたくない」
そう思い、帽子をかぶっていると不自然だと思われる場所には行かなかった。
しかし、このカツラを使用してからは帽子をかぶらなくても良くなり、以前より積極的に人と交流するようになった。
性格もだいぶ変わったように思う。社交的でアクティブになった。仲良くしているパパ友にゴルフに誘われても、以前なら断っていたのに「よし、行くか!」と前向きに誘いに乗るようになった。
周囲の反応で「あれ?」と思ったこともある。25歳の頃、薄毛になってきたときには敏感に反応していた同僚たちが、「増毛したんだ」と言っても無関心なのだ。
「他人の髪が薄いことが気になる人も、増えることにはあまり興味がないんだなあ」と感じたが、よく考えると、増毛した後のヘアスタイルがとても自然だったからかも知れない。
現在、40歳。家族や周囲の友人との交流を楽しみつつ、やってみたいことにはどんどんチャレンジしていきたい。行きたくても行けなかった場所、やりたくてもできなかったこと。薄毛に対して感じていたストレスがなくなった今、自分の前に明るい道が広がった。
この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。
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公開日:2019/12/23