ヘアカラーは薄毛に悪影響?ヘアカラーのメカニズムを知ろう!
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近年では、自分で簡単にヘアカラーをすることができるようになり、誰もが季節や気分に合わせて好きなようにカラーリングをしておしゃれを楽しんでいます。ただ、ヘアカラーには薄毛に影響を与えるリスクがあり、しっかりと把握しておかないと悔やんでしまう結果となる恐れがあるでしょう。ここでは、ヘアカラーと薄毛や抜け毛の関係やヘアカラーのメカニズムについて、詳しくご紹介します。
4種類のヘアカラーのメカニズム
ヘアカラーと一言でいっても、さまざまな方法でカラーリングをすることが可能です。主なカラーリング法としては、次の4つの種類があります。
ヘアマスカラ(一時着色剤)
ヘアマニキュア(半永久染毛剤)
ヘアカラー(永久染毛剤)
ブリーチ(脱色剤)
ヘアマスカラは、髪に染料を塗ってカラーリングするもので、髪の表面に色素が付着するだけですので、洗髪することで簡単に落とすことができます。
ヘアマニキュアは、髪の表面についた色素の一部が髪の内部に浸透し色がつく仕組みとなります。内部に浸透する事もあり、ヘアマスからよりは落ちにくくなっています。
三つ目にヘアカラーですが、有効成分の酸化染料が髪の中に浸透し、中で酸化して結びつくことによって発色し、色が定着する仕組みになります。染毛剤には染色と髪の色素であるメラニンを脱色する2つの働きがあります。この為、希望の髪色に近づける事が可能でバリエーションが高くおしゃれ染めが可能となります。
最後のブリーチは、毛髪の色素を分解して明るくしていくヘアカラー方法となっています。
毛髪や頭皮に負担の大きなヘアカラーとは
ヘアカラーというのは、髪に手を加える行為に当たるので、どうしても負担となるでしょう。負担の度合いとしては、ヘアマスカラ<ヘアマニキュア<ヘアカラー<ブリーチの順に大きくなっていきます。ヘアマスカラは、メイクのようなものであり、持続性があまりないというデメリットがあるもの、1日でオフできるので負担はかなり軽いです。
ヘアマニキュアも、どちらかというとヘアマスカラの仲間となりますので、負担は比較的軽いでしょう。ブリーチやヘアカラーというのは、色持ちがよいというメリットがあるものの、髪の組織に影響を与えることから、負担が大きくなりやすいのです。薄毛で悩んでいる場合は、それらを考慮してカラーリングを楽しむほうがよいでしょう。
ヘアカラーが毛髪に与える影響
ヘアカラーやブリーチは、とくに毛髪への影響が強くなります。ヘアカラーでは、薬剤を用いることによってキューティクルを無理やり開いて、色素を浸透させることでカラーリングすることができるようになっています。さらに、ブリーチは髪が持っている色素を分解して色を変えていくため、ヘアカラーよりもダメージを受けてしまいやすいのです。
なお、ヘアマニキュアはキューティクルに直接作用するわけではないので、比較的ダメージは小さいのですが、コーティングをはがす際にキューティクルにダメージを与えるリスクがあるでしょう。これらのダメージが、直接薄毛に関係しているというわけではありませんが、髪のコシやハリが失われてしまい、ボリュームの減少につながってしまうのです。
ヘアカラーが頭皮に与える影響
基本的にヘアカラーは、毛髪に対して行うものなので、頭皮への影響があることは多くありません。とくに、美容院などでプロの美容師にカラーリングしてもらえれば、髪だけに対して薬剤を使ってもらうことができるでしょう。ただし、自分でブリーチやヘアカラーをする場合は気をつけなければなりません。
頭皮に薬剤をつけずに作業を行うというのは、非常に難しいものです。薬剤が頭皮に付着してしまうと、その刺激によって頭皮にダメージを与えてしまったり、毛穴のつまりの原因になったりしてしまいます。髪が細くなって薄毛やはげる原因の一つになるので、自分自身でヘアカラーをする場合には、リスクがあることを理解しておきましょう。
ヘアカラーをしたい場合に気をつけたいポイント
髪や頭皮へのリスクがあるといっても、ヘアカラーはおしゃれや白髪隠しとして一般的なものとされており、なかなかやめるのは難しいです。薄毛などを気にしつつ、ヘアカラーを続けたい場合は、やはり素人が自分で行うのは避けたほうがいいでしょう。
美容院へ行って、プロに施術してもらうことで、できるかぎり髪や頭皮をいたわりながら対応してもらうことができます。また、頻繁にヘアカラーをしてしまうとダメージが蓄積されていきやすく、回復が追い付かなくなってしまいます。できるかぎり頻度を開けて、髪や頭皮が受けたダメージを回復するための時間を設けるようにするとよいでしょう。
ヘアカラー後のお手入れ
また、ヘアカラーをした後は、しっかりと髪をいたわってあげることで髪のダメージを抑えることができます。手入れをするかしないかによって、その差は非常に大きなものとなります。ヘアカラーをした当日は、できるかぎりシャンプーやドライヤーをしないようにしましょう。ヘアカラーをした後、すぐに水や熱をかけてしまうと染料が抜けてしまい、ヘアカラーの頻度が増えてしまうからです。
また、ヘアカラー後はキューティクルが開きがちになってしまうので、トリートメントなどを活用しながら髪を引き締めることで、ダメージを軽くすることができます。
まとめ
おしゃれのために、ヘアカラーをしているという方は非常に多い傾向です。しかし、ブリーチやヘアカラーなどは、どうしても髪にダメージを与えてしまいます。さらに、自分でヘアカラーをしてしまうと、頭皮を傷めるリスクもあるでしょう。薄毛や抜け毛の原因になることもあるので、プロである美容師にヘアカラーを頼んだうえで、適切なケアをして守ってあげることをおすすめします。
記事の参考URL
https://www.jhcia.org/product/product_c/
https://www.jhcia.org/product/product_d/
https://beauty.epark.jp/hair/article/bc-1/mc-73/sc-31/writing-002850/
公開日:2019/06/03