薄毛対策として運動はどのくらいの効果があるのか?
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薄毛や抜け毛などのAGA対策として「運動が重要である」と考えている方は意外に少ないのではないでしょうか。現代人は、運動不足に陥っている人が多いとされており、脱毛や薄毛で悩まれている方のなかには、運動不足が原因の一つであるケースもあります。そのため、運動不足を解消することで薄毛対策ができるケースもあるのです。
ここでは、薄毛対策として運動がどの程度効果があるのかについて詳しく解説します。
運動不足が髪に与える影響
電車や車、飛行機などの移動手段の発達やゲームやコンピューターなどの普及によって、慢性的に運動不足の人が増えております。運動不足になると、体力が低下しさまざまな弊害が発生します。そのなかでも、特に髪に対して大きな影響を与えるのが血流量の悪化と活性酸素の増加です。
これらの要因に加えてストレスや疲労、睡眠不足などのさまざまな要因が複合的に影響し合って、脱毛や薄毛が進行しやすい状況となってしまうのです。運動不足が脱毛や薄毛の原因になっているとは中々、気が付きにくいため、他の要因を改善したとしても「思ったほど薄毛が解消されない」と悩んでしまう方が少なくありません。
血流悪化が引き起こす脱毛や薄毛
引用:https://www.health.ne.jp/library/detail?slug=hcl_3000_w3000928&doorSlug=isofla
血液というのは、人間が生きていくうえで非常に重要なものです。血液では、呼吸により獲得した酸素や食事によって手に入れた栄養分を体の隅々にまで運ぶという役割を持っています。さらに、栄養などを運ぶだけではなく二酸化炭素や代謝によって発生した老廃物などを回収して、腎臓や肝臓などに送り届ける役割も担っています。
運動不足によって血流量が低下してしまうと、体に必要な栄養素が十分にいきわたりません。また、発生してしまった老廃物が回収されずに、どんどん蓄積されていってしまうという負の連鎖が引き起こされるのです。
日常的な自覚症状としては、肩こりや腰痛、そして冷え性やむくみなどの症状が引き起こされやすいのですが、髪にも大きな影響を与えます。血流量が低下してしまうことで、髪の毛母細胞に必要な栄養素を獲得できない恐れがあります。これによって、弱った髪を修復できないだけでなく、髪の成長にも悪影響を与えてしまうのです。
老化を促す活性酸素
活性酸素というのは、体の「サビ」ともいわれている物質です。活性酸素は、老化の原因とされており、たまってしまうことで体のさまざまな部分をむしばんでいきます。体内に活性酸素をためこんでしまうことで、がんや生活習慣病などの病気が引き起こされるリスクが高まるでしょう。
また、髪の毛にも密接な関わりがあり、髪や頭皮に活性酸素がたまってしまうと、薄毛や抜け毛、白髪の原因になるとされています。そのため、できる限り体内に活性酸素をためない行動を心がけることが重要です。しかし、活性酸素はさまざまな要因によって体内に蓄積されています。
運動不足の状態になると体内の抗酸化作用が低下することから、活性酸素が蓄積されやすい状態になるのです。そこへ、紫外線や大気汚染、ストレスによる外部要因、アルコールやタバコ、食生活などの嗜好性の要因によって活性酸素がたまっていってしまいます。
活性酸素により毛母細胞が老化してしまう
活性酸素が体内に増えてくると、髪の毛のなかにある毛母細胞に悪影響を与え始めます。簡単にいうと、毛母細胞が活性酸素によってどんどんと老化していってしまうのです。毛母細胞が老化してしまうと、細胞の活動能力が低下してしまいます。それによって、毛髪の成長を促す因子などが、適切に生み出せなくなるでしょう。
髪を成長させるための栄養を十分髪にいきわたらせることができなくなるため、髪が成長しにくい体になってしまいます。
運動以外の活性酸素や血流悪化の予防対策
運動不足によって活性酸素が増大したり、血流量が低下したりしている場合は、運動を始めることで薄毛や抜け毛を抑制できる可能性があります。激しい運動である必要はないので、ジョギングやストレッチなどできる運動から始めて、徐々に運動強度を強めていくと継続しやすいでしょう。
また、運動に加えて抗酸化作用のある食べ物を積極的に食べることで、活性酸素の発生を抑制できます。例えば、ポリフェノールやビタミンCは高い抗酸化作用が期待できるので、積極的に取り入れていきたい栄養素ですね。
そして、血行不良も同様であり体を温める成分のある食べ物を摂取したり、お風呂などに入ってじっくりと体を温めたりするのもおすすめです。また、食生活の乱れやストレスなどによって、血行が悪くなっているケースもあります。
さまざまな方面から血行不良のリスクを取り除き、血流量の改善をすることで、脱毛や薄毛の対策ができるでしょう。
まとめ
慢性的に運動不足になってしまうと、血流量の悪化や抗酸化作用の低下による活性酸素の増大などが起こります。例えば、「髪に必要な栄養がいきわたらない」「細胞を活発化させられない」というリスクが発生して、脱毛や薄毛の原因となってしまうのです。
運動不足が原因で薄毛になってしまった場合は、適度に運動をする習慣をつけるだけではなく食生活の改善やストレスの解消で、薄毛対策をしていくようにしましょう。
記事の参考URL
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2018/009685.php
https://atussy.com/aging-active-oxygen-6791/
https://www.mylohas.net/2018/08/173647bloodflow.html
公開日:2019/09/30