冬は要注意! 冬に髪がダメージを受けて、春に抜け毛が多くなる!
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
冬は体調を崩しやすい時期ですが、実は髪の受けるダメージが多くなる季節でもあるのです。このダメージは蓄積して、春頃現れやすくなります。
では、どんなことが原因でダメージを受けるのでしょうか? 今回はダメージになる原因と、その対策についてご紹介します。
冬はなぜ髪がダメージを受けやすいのか?
1. 頭皮の乾燥
冬は空気が乾燥しており、喉が痛くなったり、手が荒れるといった影響があります。喉や手ほど感じやすいものではありませんが、実は頭皮も乾燥の影響を受けているのです。
頭皮は通常、1ヶ月かけて新しい表皮に変わります。しかし、空気が乾燥すると、空気の乾燥から頭皮を守るために表皮の表面の角質が早く変化し、角化して硬い組織になり変わっていきます。ここで出た古い表皮がフケとなるのです。
フケが溜まると頭皮の環境が不衛生になり、抜け毛のもとになります。いつもよりもフケが多くなった、なんとなくかゆみを感じると思った際には、乾燥対策を行いましょう。
- 乾燥対策
最も有効な乾燥対策は、乾燥した場所に長くいないこと。特に自分の家が乾燥している場合は加湿するなどして、対策を行いましょう。加湿のできるエアコンや加湿器を利用する他にも、以下のような方法がありますので、ぜひ試してみてください。
- 水を入れた洗面器を部屋に置く
- 観葉植物を置く
- 洗濯物、特にタオルを部屋で干す
もうひとつ、頭皮をいたわることも重要です。頭皮用のローションを使って乾燥した頭皮へ潤いを与えたり、正しいシャンプーを行ってヘアケアを行いましょう。
2. 静電気
ドアノブに触れた瞬間にバチッ!とくる静電気。実は髪でも起こる可能性があります。静電気は髪先だけでなく静電気が流れたときに毛根(毛乳頭)にもダメージを及ぼします。
髪は通常、4〜6年かけて生え、成長し、抜けるというサイクルを繰り返します。しかし、毛乳頭にダメージを与えているとサイクルが乱れて抜けるのが早くなり、次の芽生えが無くなってしまうこともあり得ます。今冬にダメージが顕在化しなくても、蓄積したダメージよって起こることも考えられます。
このような事態を避けるため、以下のような対策を行い、静電気が発生しにくい頭皮環境を作りましょう。
- 染毛は髪が傷みやすいので避ける
- くしを使うときはプラスチック製のものを避け、霧吹きスプレーなどを使って軽く湿らせる
- トリートメントを使い、髪の保水とダメージ回復を行う
3. 運動不足
これからのシーズンは忘年会、新年会が一気に始まります。そこで食べるものは塩分が高かったり、いつもよりアルコールを摂取したりと、体に悪い食生活になってしまいますよね。
それによって血の巡りが悪くなり、髪に十分な栄養が行き渡らず、結果抜け毛に繋がります。
一方、寒い冬は外へ出るのも億劫になって、ついつい家に篭りがちになってしまいます。いつもより運動しなければいけないのに、運動ができず、抜け毛だけではなく高血圧や肥満のもとになってしまうのです。
とはいえ忘年会や新年会はなかなか断りにくいもの。飲食の量を少し控えるとしても、やはり運動不足は大きな問題です。
なかなか外に出にくいから運動できない……という方には、室内でできる運動をオススメします。その場でできる「並行足踏み法」やストレッチなどが良いでしょう。
やっぱり外で運動がしたい!という方は、最初は重ね着で暖かくして、運動で体が温まってきたら一枚ずつ脱いでいくのがオススメです。ランニング等の前には、準備運動を欠かさずに行ってくださいね!
最後に
冬に髪がダメージを受けやすくなる原因、心当たりがありましたか?
今回あげたものは季節的な影響が大きいですが、日頃の生活習慣も髪に大きな影響を与えるので気をつけくださいね。
公開日:2014/12/18