童顔に薄毛はアンマッチ…薄毛のいじられキャラにもなれない苦悩

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

「やりたいことは躊躇せずにやっていきたい。そう思えるようになったのも、このカツラのおかげだ」

そう口にする男性は、現在53歳。もともと外向的な性格だったが、薄毛が気になり始めてから消極的で内向的になったという。それは、学生の頃からやっている大好きなバンドをするのも嫌になったほど。

彼は、どう悩みと向き合ってきたのだろうか?薄毛の時の不安な気持ちから、増毛後に感じた変化まで包み隠さず話してくれた。

薄毛という事実。視線への不安と恐怖を抱いて

指さす男性

僕が薄毛を意識し始めたのは、ちょうど23歳くらいの時だった。自分ではもともと気になっていなかったが、友人に「お前、将来ハゲるぞ」と言われたのだ。

確かに、髪の毛をブラシでとかした時、明らかに抜け毛が多い。当時流行していたジャニーズのような髪の毛を横に流すようなスタイルも、髪の毛が薄いと出来なかった。

薄毛になった原因は不明。親戚の中には僕の祖父など、薄い人が何人かいたため、もしかしたら遺伝かもしれない。また、当時はストレスが多かった。父親の肉屋で働いていた僕は、不慣れな接客業で精神的にもやられていた。

それでも、僕はまだ23歳。かっこよくなりたいという意識が強かった。好きな服を着て、好きな場所に出かけて、好きな女性の恋愛対象になりたい。だが、薄毛が原因で「普通ならできること」ができなくなってしまったのだ。

例えば、僕は昔からプールや海に行くのが好きなのだが、濡れた時の頭がどうしても気になってしまい、誘いを断るようになった。周りの人は僕の頭なんて全く気にしていなかったかもしれない。だが、見られているかもしれないという視線への恐怖でいっぱいだった。

それに、雑誌で見るようなかっこいい洋服も着こなしたいのに、いざ試着してみると全体的に違和感がある。ボタンダウンシャツやジャケットなど、普通のファッションなのに…。薄毛というだけで、似合わなく感じてしまうなんて。

童顔に薄毛は似合わない…薄毛キャラにもなれない理由

balance scale

薄毛になり、そのままの自分を受け入れるという人も中にはたくさんいる。例えば、「髪の毛が薄いおじさんキャラ」を自分で作ることもできるだろう。薄毛をネタにすることで周りの人からいじられ、楽しくやるような人も知っている。

だが、僕にはそれができなかった。そもそも、童顔だったのだ。これも、悩みどころの一つだった。薄毛と幼い顔はアンマッチすぎた。頭が薄いと病的に見えた。

この時くらいから、大好きなバンドも嫌になっていった。人前に出たくないという気持ちが強く、気づけば飲み会も断るのが当たり前だった。

だからこそ、僕はどんなにお金がかかってもこの薄毛はどうにかしようと決心したのだ。そこでまず試してみたのが、結毛だ。当時の僕は25歳。そこから7年ほど続けてみたが、毛が抜けてしまうスピードが早かったため、なかなか求めている毛量に追いつかなかった。それに、費用も決して安くはない。そんなこんなで、そのメーカーのカツラを使用することになったが、満足度は低く、別のメーカーはないものかと探した。

「普通に」「あたりまえに」やりたいものができるということ

髪セット

そして32歳の時、今も愛用している地毛に編み込むタイプのカツラを展開するメーカーを知った。そこの広告の印象がとても良く、実際に電話してみると人当たりも良い。詳しく教えてくれると言ってくれた。通っていたカツラメーカーから逃げるように相談しに行ったのは、20年以上経つ今でも鮮明に覚えている。

いざ編み込むタイプのカツラを着けてみると、自然で着け心地が良く驚いた。やっと、年齢相応の髪型になれたことが何よりも嬉しかった。

その時は肉屋で働いていたため、同僚や職場でバレるという心配もなかった。そのため、基本的には誰にも言っていない。唯一カミングアウトをしたのは、パートナーだけだ。

といっても、僕が言おうかなと思っていたタイミングで、彼女は僕がカツラを着けていることに気づいたらしい。いざカミングアウトをすると、彼女は「そうだと思ったけど、気にしない」と言ってくれた。

メモ

ちなみに、その女性と付き合い始めたのは7年ほど前。中学からの知り合いで、早くに結婚をし、子供もいた。たまたまプチ同窓会で会ったのだが、その時の彼女は既に離婚をしていて、シングルマザーだった。会った時も違和感なく、お互い自然と惹かれ合い、付き合うことになったのだ。

もしあの時増毛していなかったら、自分から彼女にアプローチはできなかったと思う。編み込むタイプのカツラに切り替えたからこそ、自信が持てたのだ。

このカツラを使い始めて21年経つが、その間にさまざまな変化が現れたような気がする。普通に恋愛をしたり、遊びに行ったり、大好きなバンドも楽しめるようになった。

やりたいことを躊躇せずに、普通にできるというのは、何よりも素晴らしいことだと思う。一番の変化はやはり、前向きに考えられるようになったということだ。今後も、このカツラと一緒に、さまざまなことに挑戦していきたいと思う。


この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。

詳細は以下リンクからご覧ください。まずは気軽に無料体験!納得してから始められます。

公開日:2020/06/10

シェアする
いいね!1 Star 6
Loading...