薄毛への恐怖…発毛を目指して300万を費やした男の増毛物語
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
20代後半でふと自分の薄毛に気付いたという彼は、現在39歳。薄毛を誰かにバレたくない。見られたくない。そんな恐怖心に駆られ、発毛サービスに手を出す。そこで3年間にわたって発毛を試みて300万円を浪費した彼は今、編み込み式の増毛法を行っている。
“発毛”から“増毛”に切り替えた経緯とは?彼の悩みから解決までの道のりを追った。
不規則な生活を経て30代に薄毛進行。始まった恐怖の日々
私は学生時代、中高でハンドボール部に6年間所属し、高校卒業後に携帯・テレビなどの部品を作る会社に就職した。
仕事では1週間おきに昼勤・夜勤を繰り返していた。それなりに忙しいなかで、寝ずに遊びに行く日々。今振り返ると、あの時の不規則な生活が薄毛の進行を早めたのかもしれない。
もともと高校あたりからつむじが薄くなっている気配があった。それから20代を経て30歳を前に、鏡を見て薄毛を本格的に意識し始めた。スポーツ観戦などに行っても、後ろにいる人の目が気になって、試合にうまく集中できなかった。
一回気になると、もうどうしようもなかった。考えるのをやめることができないほどだ。誰かにこれを見られて、この若さで薄毛だと思われるのが嫌だった。髪のことで鬱々とする毎日に、どうにかしたいという気持ちが芽生えた。
通販で買える育毛剤や、頭皮の薄い箇所を物理的にカモフラージュできる「ふりかけ」を数年利用した。育毛剤も期待するほどの効果は得られず、ふりかけを使ったセットにも手間の掛かりようからストレスが溜まった。
発毛治療で失敗…3年間で300万円が泡と化す
いよいよふりかけでも誤魔化しきれないと思ったとき、薄毛のことを両親に相談した。相談した結果、育毛のサービスを実施しているZ社に行くことになった。
Z社は「髪が生えなかったら返金します」と謳っていて、それが安心のもとになった。
契約してからずっと頭皮ケアの施術を受け続けた。毎月2〜4回ほど通い、頭皮に育毛剤を浸透させる低周波をかけたり、スチームを頭皮にあてて毛穴の汚れを浮き立たせて洗髪したりした。なぜか医療機関にも1、2回行かされて、育毛剤のようなものを試すことにもなった。
さらに「家でもケアしないとダメだ」と主張されて、言われるがままサプリメントや専用の育毛剤、シャンプー・リンスなどを一式購入した。ひと通りサービスを受けないと、返金サービスをちゃんと受けられそうになかったからだ。3年間で300万円くらいは使ったと思う。
肝心の効果は、施術前と施術を続けた3年後の写真を見比べると、多少生えているように”見えた”。あの写真がどのようにして撮られたのか、何か加工がしてあったのか分からない。個人的には、生えた実感がそこまでなかった。しかしZ社には「生えたから」と主張され、返金サービスを受けられなかった。
その時点でZ社の利用を完全にやめた。親と話しても「あれは失敗だった」となる。つくづく無駄な300万円だったと、悔しさや情けなさでいっぱいだった。
“発毛”に不信感。“増毛”で理想の髪を手に入れることに
この一件以来、発毛を謳うメーカーに対して不信感が強まった。それでも38歳のとき、ふりかけを毎朝使うのがどうしても面倒になって、代替品を探しているうちにカツラに関心が出てきた。始めのうちこそ大手のカツラも気になったが、調べてみても値段がよく分からずに不安になった。
そこで、定額制でサービスの利用が可能な別のメーカーに興味を抱き、夏の長期休暇を使ってトライしてみることにした。地毛に編み込むカツラというのも興味が出た。
つけてすぐに望んでいた毛量を手にし、久々にまわりの目をまったく考えずに、伸び伸び生活できた気がする。編み込み式だったからズレる心配もない。
休み明けの出勤日は「バレるんじゃないか」とドキドキしたが、それも杞憂に終わった。まったくバレず、気兼ねなく仕事ができた。
仕事場の同僚たちは、私の増毛にぜんぜん気がつかない。休みの日に通う整体のお店のスタッフには、髪が長くなったねと指摘されて笑ってしまった。どうやら、自然に発毛したと思っていたようだった。素直に、地毛に編み込むカツラをつけていると告白すると、似合っているよと褒めてくれた。なんだかいい気持ちになった。
「何かをしたい」という気持ちが芽生えた増毛。次に目指すは
“発毛”では失敗に終わったが、“増毛”で理想の自分の姿を手に入れることに成功した私。
次に目指すのは結婚だ。ふりかけを使っていた時代にも婚活をしていたが、なかなか思うようにいかなかった。毛量が戻った今、もう一度チャレンジしてみたい。少しずつやっていきたいと思えるようになった。
とにもかくにも、今は自分の心に自信をよみがえらせてくれた増毛サービス。最初からここに出会っていれば、人生がもう少し変わっていただろうか?今になって、ふとそう思う。
この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。
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公開日:2020/05/20