カツラをしても解決できない!?カツラが人生に豊かさをもたらすフェーズとは
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
「若い」は誉め言葉じゃない。
そう語る彼は、現在51歳。カツラデビューしてから28年経っているが、いまでも髪の毛に関する不安な気持ちが残っていると言う。
どうやら、増毛したからといって、すべての悩みが解決する訳ではなさそうだ。彼に一体何があったのだろうか?明るい表情を見せつつも、どこか不安そうな目をしている彼の物語を紹介しよう。
増毛するのに最適なタイミングとは。
私は、若いときから髪の毛に関する悩みを抱えている。若いというのも、20代や30代後半ではない…高校生のときからだ。この頃からずっと、育毛剤を使ってきた。しかし、それは少し気になる程度。悩むほどの薄毛ではなかった。
本気で「どうにかしないと」と思ったのは、大学を卒業した直後のときだった。大学の4年間で、だいぶ激しく薄毛が進行したのだ。抜け毛が増え、明らかに周りの人よりも薄い。そして友人からは、「おでこの、この変が少し薄いよな」とよく言われた。
増毛を決意したきっかけは、正直あまり覚えていない。ただ、手を打つのであれば、今が最適なタイミングだと思った。両親からも、「やるなら就職前の方が良いんじゃない?」と背中を押され、とりあえずカツラメーカーに相談してみることにした。
氾濫するカツラの情報
調べてみると、カツラには様々な種類がある。定番なのは金具で付けるカツラだが、正直私は嫌だという気持ちが強かった。CMでもよく目にしたが、明らかに付けているような感じがしたのだ。加えて、評判があまり良くなかった。
「これから、どうしようかな…」
そう悩んでいるとき、あるカツラの存在を知った。それは、編み込みタイプのカツラだ。地毛に編み込んで髪の毛を増やすタイプのため、金具のものよりも抵抗感がない。そしてついに私は、増毛する決心をしたのだ。いま思い返してみると、こんなにも早く決断に踏み切れたのは、年齢とタイミングが理由だと思う。「この20代という若さで薄毛は嫌だ!」と強く感じていた。
家族には増毛したことを伝えたが、友人や職場の人たちには言わなかった。周りから特に指摘されることもなく、言われたとしても「髪型変えた?」くらい。30年代前半になり仲の良い友人には打ち明けたが、そのときも特に深掘りはされなかった。
フィアンセにどうカミングアウトするのか?
増毛してから人生を良い方向に切り開くことができた。例えば、薄毛のときは自分に自信が持てず恋愛にも消極的だったが、増毛してからは積極的になれた。40代に入り今の奥さんと出会い、1年後には無事ゴールインしたのだ。
ちなみにだが、彼女にカミングアウトをしたのは付き合い始めて数ヵ月後。増毛していることを恋人に打ち明けるのは、そう簡単なことではない。だが、当時の私はもう40前後。結婚前提でのお付き合いということもあり、「いずれは言わないと」と思っていた。
いざ打ち明けたときの彼女の反応は、普通だった。ただ、植えるタイプの増毛だと思っていたらしく、結婚した後に見せたときには「植えているんじゃなくて、被っているんじゃん!本当はじいさんだねぇ」と冗談交じりで言われたが。
増毛したが故の悩みが…
だが、時間が経つにつれ、新たな悩みが生まれた。それは、「周囲にバレていないかな?」という悩み。正直、今でもこの不安な気持ちから解消されていない。
というのも、以前職場の人から指摘されたことがあるのだ。ある日、上司から「もしかして、増毛したりしている?」と聞かれ、反応に困った私は、「そう見えますかね?」と答えた。
増やしたくて増やし、自分の姿が変化しているのだから、「周囲に気づかれないように」と考えること自体、矛盾をはらんでいる。例えば、今の姿を昔の写真の姿などと比較すればその違いは明らかなはずだ。指摘されるのは嫌だが、万が一指摘されても受け入れられるだけの気持ちは持っておいた方が良い。
また最近は、初対面の人に年齢を伝えると、驚かれることが多い。どうやら、年齢よりも若く見えるらしい。もちろん、嬉しいことではあるが、やはり心のどこかで引っかかる。言い換えると、年相応にふさわしい髪形ではないということも言える。例えば、50代であればたくさんの白髪があっても不思議ではない。自然でいられるということは、年齢に合った髪の見栄えであることが重要だと感じる。服と同じように「合ったもの」を求めなければならない。
増毛する前の私は、「まだ若いのに薄毛なんて嫌だ」と思っていたが、増毛を続けて50歳を過ぎた今は「年齢に合ったヘアスタイル」を模索している。
カツラが人生に豊かさをもたらすフェーズとは!?
正直、「カツラをやめてもいいかな」と思うこともある。思い切ってスキンヘッドにしてしまえば、もしかしたら「気にする」という感覚が皆無になるのかもしれない。しかし、それもそれで勇気がいる。自分のことではあるのだが、家族や職場に影響を与える場合だってある。そう簡単に決心できることではないのだ。
結果、何が言いたいのかというと…
人生の悩みをすべて解決してくれるものなんて、存在しない。自分自身と向き合い、一つ一つの縄を解くしかないのだ。だが、私にとって、カツラはより豊かな生活を送る第一歩を踏み出すために、強力に後押ししてくれたツールであったことは間違いない。だから、このツールが今後自分の人生にどのような豊かさをもたらしてくれるのかを、しっかりと向き合いたいと思う。
この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。
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公開日:2020/04/14