生え際が薄いと感じたら、すぐにやるべき対策一覧
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
生え際は薄毛になりやすい部分です。年齢とともに前髪が後退してきて、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
生え際が薄くなるときは、男性型脱毛症(AGA)が関係しているケースが多くなります。放っておくと進行してしまうため、生え際が薄いと感じたら早めに対策をとりましょう。
この記事を監修してくださった医師は、WebメディアやInstagramを中心に、スキンケア知識の啓発に務める吉岡容子先生です。
- 高梨医院
- 皮膚科・美容皮膚科
- 院長 吉岡 容子
- 東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局
- 明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚 院長を務めたのち、
2014年「高梨医院 皮膚科・美容皮膚科」を開設。
【資格】
麻酔科標榜医、麻酔科認定医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、日本レーザー医学会会員、
日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員、点滴療法研究会マスターズクラブ会員
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨しているわけではございません。
生え際は薄くなりやすい
髪の中でも、特に薄くなりやすいのが生え際です。
こめかみ部分から薄くなってM字ハゲになってしまったり、おでこが広くなってしまったりというケースがよく起こります。中には、20代から生え際の薄毛に悩まされる方もいらっしゃいます。
薄毛の原因として考えられる男性型脱毛症とは
薄毛の原因に多いのが、男性型脱毛症(AGA)です。
男性型脱毛症(AGA)は、5αリダクターゼⅡ型という酵素と男性ホルモンのテストステロンが結びつき、ジヒドロテストステロンに変換されることで起こります。
このジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体に結合すると、男性型脱毛症(AGA)の症状が出てきます。
生え際や頭頂部にはアンドロゲン受容体が多く存在するため、薄毛になりやすいのです。反対に、受容体が存在しない側頭部には、男性型脱毛症(AGA)の症状は出ません。
生え際や頭頂部が薄くなったときは男性型脱毛症(AGA)である可能性が高いため、症状を改善できるような対策を採りましょう。
十分な睡眠を取る
睡眠時間が短いと、男性型脱毛症(AGA)を発症するリスクを高めてしまいます。髪の健康を保つには、睡眠が欠かせません。
人間は、眠っているときに成長ホルモンを分泌しています。成長ホルモンには代謝を促進したり、細胞を修復したりする働きがあり、髪が日中受けるダメージも成長ホルモンによって修復されています。
しかし、成長ホルモンが正常に分泌されないと、髪や頭皮にダメージが蓄積されて、毛が抜け落ちやすくなってしまうのです。
若いうちは成長ホルモンの分泌が盛んであるため、睡眠時間が短くてもすぐに影響が出ないケースが多くなります。
しかし、年齢を重ねるごとに成長ホルモンの分泌が減り、睡眠不足の影響が出やすくなります。年齢が上がってからは、特に睡眠時間に注意しましょう。
成長ホルモンが分泌されるのは、熟睡状態であるノンレム睡眠のときです。熟睡できるように、睡眠時間は十分に取るようにしてください。
また、血行が悪いと髪に栄養が運ばれず、薄毛の原因になりますが、睡眠不足は血行不良を招きます。睡眠が足りないとストレスの増加につながるため、自律神経が乱れがちになります。自律神経の乱れは血行不良を引き起こし、血流を滞らせます。
髪を守るためにも、睡眠不足にならないよう生活リズムをきちんと整えましょう。
睡眠の質をあげるために
忙しくて十分な睡眠時間を取れないという方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合は、睡眠の質を上げるように工夫してみましょう。
睡眠前に深部体温を上げると、睡眠の持続時間が長くなると考えられています。ぐっすり眠りたいときは、ぬるま湯のお風呂に20分ほど浸かってみましょう。入浴後にストレッチをして、血行を促進するのも効果的です。
また、光に気をつけることでも睡眠の質を上げられます。
人間の体内では、メラトニンというホルモンが分泌されていますが、メラトニンには入眠を促す働きがあるのです。メラトニンは通常なら就寝の1~2時間前に盛んに分泌されます。しかし、強い光に当たると、メラトニンの分泌が抑制されてしまいます。
可能であれば、就寝の1時間ほど前から徐々に光量を抑え、就寝時は真っ暗にしましょう。
スマートフォンやパソコンといった強い光を発する機器も、眠る前はできるだけ見ないようにしてください。髪の健康を守るためにも、睡眠時間や睡眠の質には気をつけましょう。
髪に良い食事を摂る
栄養バランスの良い食事も、髪の健康を支えてくれます。栄養の偏りが原因で男性型脱毛症(AGA)を発症するケースもあるため、ぜひ食生活にも気を配ってみてください。
育毛に特に欠かせない栄養素が、タンパク質・ミネラル・亜鉛・ビタミンの4つです。
タンパク質
髪の毛は、主に「ケラチン」というタンパク質から作られています。そのため、髪を作るためには良質なタンパク質の摂取が不可欠です。推奨される1日のタンパク質摂取量は、18歳~64歳の男性で65gとなっています。
平均的に摂取される量は約50gとされていますので、少し不足している人が多いようです。意識的に、肉類や豆類、乳製品を多く取るようにしましょう。
例えば、納豆を3パックと丼1杯のご飯(300g)を摂るだけで半分の約30gのタンパク質を摂取することになります。そこに、紅鮭(70g)や牛のもも肉(100g)、朝晩で牛乳を2杯飲めば60gのタンパク質を摂取できます。
1日の食事で上記を満たせばよいので、バランスの良い食事を朝昼晩と取れている人は十分摂取出来ている可能性が高いです。
何グラムからが過剰摂取になるかは明確な基準はありませんが、推奨摂取量が65gですので日常的にそれを超えるのはタンパク質の摂り過ぎにつながります。
亜鉛
亜鉛は細胞分裂の際に必要なミネラルです。
髪の毛は細胞分裂を繰り返すことで増えますが、亜鉛が不足すると分裂が遅れ、髪が細くなったり髪質が悪化したりしてしまいます。
亜鉛は牡蠣やレバー、ほうれん草といった食材に豊富に含まれているため、積極的に食べるようにしてください。
推奨される1日の亜鉛摂取量は、18歳以降の男性で10mgとなっています。
平均的に摂取される量は約8mgとされていますので、多くの男性が不足しがちなことがわかります。
亜鉛の耐容上限量は18~29歳の男性で40mg、30~64歳の男性で45mgとなっていますので、それ以上摂ると明らかな過剰摂取となります。
脂質
脂質には、髪に潤いを与える働きがあります。不足している場合は、意識して取るようにしてみてください。
特に、オメガ3脂肪酸のEPAとDHA、ALAは体内では生成できません。サケ・タラ・サバ・イワシ・ごま油・アマニ油といった食材を食べて、不足を防ぎましょう。
推奨される1日の脂質摂取量は、18歳以降の男性で1日に必要なエネルギーに対して20~30%となっています。
平均的に摂取される量は約25%であり、ほとんどの人が適正な量を摂取しています。
人によって1日に必要なエネルギーが異なるため、具体的に何グラム摂ると過剰摂取になるとは明確にはされていません。
しかし、総摂取カロリーの30%を超えると脂質の過剰摂取になります。
例えば、1日に必要なエネルギーが2,000kalの場合は、約67g以上摂ると過剰摂取となってしまいます。
過剰な摂取は、抜け毛の促進を招くことがありますので、注意が必要です。
ビタミン
ビタミンも髪にとって重要な栄養素です。
ビタミンAには、新陳代謝を助けて髪を健康にする働きがあります。細胞の老化を抑える働きもあり、髪の健康に欠かせません。ビタミンAは、レバー・卵・肉類・魚類に多く含まれています。また、ビタミンCには髪を健康にするコラーゲンを生成する働きがあります。
コラーゲンは、髪の毛を作る役割を持つ「毛包幹細胞」を保護する機能を持っています。コラーゲンが不足すると、この毛包幹細胞が皮膚の表面に追い出されてしまい、毛穴が小さくなってしまうのです。
ビタミンCを摂取するには、いちごやキウイ、ピーマンといった食材がおすすめです。
ほかにも、ビタミンB群やビタミンEも髪を守る働きを持っています。ビタミン類は積極的に摂るようにしてください。
推奨される1日のビタミンC摂取量は、18歳以降の男性で100mgとなっています。
平均的に摂取される量は約85mgであり、少し不足している人が多いようです。
反対に、髪に良くない食べ物には、糖分や脂肪分、添加物の多いものがあります。これらの食材には、皮脂を増やしたり、血行を悪くしたりする働きがあります。
ジャンクフード、インスタント食品、またケーキやチョコレート菓子といった砂糖を多く使用する甘い食べ物を多く摂取する方は、これらを控えるようにしてみましょう。
育毛剤を使う
薄毛対策として有名な育毛剤には、血行を改善したり、ヘアサイクルを正常化したりといった働きがあります。
ただし、育毛剤を選ぶ際は、男性型脱毛症(AGA)対策に使える商品かよく確認する必要があります。育毛剤の中には、男性型脱毛症(AGA)には効果を発揮しないものも多いためです。
男性型脱毛症(AGA)を改善できる育毛剤は、ドラッグストアやスーパーで購入できる他、通販でも購入可能です。
髪コトでは、育毛剤や発毛剤ユーザーの満足度を調査した記事も公開しています。
「効果に不満足」と回答した人は半数以上!?その理由とは?調査結果は以下よりご覧ください。
プロのもとで薄毛のカバーをする
すぐに出来る薄毛対策法のひとつとして、「髪型を工夫すること」が挙げられます。
そこでおすすめしたいのが、薄毛専門美容室へ行くことです。代表的なのはスヴェンソンでしょう。
(薄毛専門美容室)スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。
上にある髪型ビフォーアフターの写真も、スヴェンソンでのヘアカットによるものです。ビフォーは生え際M字部分の薄毛が気になりますが、アフターでは薄毛が目立たない自然なヘアスタイルになっているのが分かります。
薄毛専門美容室のスヴェンソンでは、このように薄毛をカモフラージュするヘアカットのメニューから頭皮ケア、育毛ケアのメニューまで充実しています。
今ある髪を活かして、薄くなってきた部分を目立ちにくくする髪型を探してみたいという方は、スヴェンソンの「デザインカット」を試してみてはいかがでしょうか。
初回限定の特別価格もあるので、スヴェンソンが気になるという方は以下から詳細をご確認ください。
また、スヴェンソンは増髪メーカーでもあり、結毛やウィッグなどのサービスも行っています。
「マイヘアプラス」(結毛)は髪の1本1本に人工毛や人毛といった毛材をしっかり結びつけることで、部分的に毛量を増やす方法です。
24時間着脱不要の「編み込み式ウィッグ」は頭に装着することで、全体的なボリュームアップができる方法です。
結毛はお試し価格、編み込み式ウィッグは無料体験と、納得したうえで本格的にスタートできるようになっているのが特徴です。
※スヴェンソンの編み込み式ウィッグによるビフォーアフターの写真
「地毛だけでは薄毛の悩み解決に心もとない…」
「ちゃんと髪の毛を増やして薄毛を解決したい」
「自分はどういう対策がいいのか、よくわからない」
そんな方は、まずスヴェンソンで相談してみましょう。地毛での薄毛カバーから、増髪での薄毛対策まで行っているスヴェンソンなら、あなたに合った対策方法をきっと示してくれるはずです。
スヴェンソンの増髪について、もっと知りたいという方は以下からご確認ください。
まとめ
生え際が薄くなってきた場合、男性型脱毛症(AGA)が関係しているケースが多くなります。男性型脱毛症(AGA)対策には、睡眠や栄養摂取、育毛剤が効果的です。十分な睡眠や栄養バランスの良い食事は、髪の健康を助けてくれます。
このように、薄毛対策は自分で出来ることをまず見直していくことが大切ですが、プロに相談してみるという選択肢もあります。
薄毛や抜け毛の悩みは1人で抱え込まずに、まずは一歩踏み出してみましょう。
抜け毛や薄毛の予防・対策は、次の記事で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてみてくださいね。
公開日:2019/03/18