「薄毛対策は早いうちから」って、なんでだろう?その理由を教えます。
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「薄毛対策をするなら早いうちから」とよくいわれますが、なぜ早いほうがいいのでしょうか?薄毛が進行してしまうと、もう対策の取りようがないのでしょうか?将来、薄毛になってしまわないかと心配していると、そればかり気になってしまいますよね。ここでは、薄毛対策は早いうちにしたほうがよいという理由について、詳しくご紹介します。
「薄毛対策は早いうちから」ってなんで?
「薄毛対策は早いうちから」というのには、しっかりとした理由があります。
・若いうちは回復力が強い
・薄毛が始まる前からケアをすると薄毛が進行しにくい
若いうちは、太くてコシのある髪の毛が生えていることから、ゆくゆくは薄毛になるだろうなんて不安を持つ方は少ないかもしれません。そのため、多くの方が「薄毛の進行が確認できてから対策をすればいいんじゃないか?」と考えてしまいがちです。
薄毛というのは、突如発生するものではありません。もともと髪の毛はヘアサイクルによって1日に一定量は抜けるようになっています。そのため、「薄毛が進行している」「髪の毛がたくさん抜けている」と感じたときには、かなり抜け毛や薄毛が進行している状態と考えられます。
健康なヘアサイクル
髪の毛には成長期・退行期・休止期の成長サイクルがあります。
成長期は、細胞分裂が活発におこり新しい髪の毛が成長していく期間です。健康な状態だとこの期間は一般的に2年から6年となり、その後、毛母細胞が寿命を迎え細胞分裂が減少し、髪が成長しなくなる段階となりますが、この時期が退行期として約2〜3週間続きます。
その後、休止期に入り脱毛が始まるのですが、同時に健康な状態であれば、毛穴の奥底で次の髪の毛が生える準備が進んでいます。ですので、健康な状態でも通常、ある一定の数の脱毛は起こるのです。
抜け毛が明らかにわかるような状態になったら進行がかなり進んでいることも…そんな状態にならないためにも、薄毛の進行していない若いうちから、しっかりと薄毛対策をする必要があるのです。また、若い時期から薄毛が気になる状態になったとしても、若いうちは回復力や体力がみなぎっています。適切に対策をすることで、薄毛の進行を抑えることが期待されます。
なぜ薄毛は進行してしまうのか?
薄毛の原因というのは、主に次のようなものが考えられます。
・遺伝
・生活習慣の乱れ
・ストレス
・食生活の乱れ
・ホルモンバランスの乱れ
遺伝によって薄毛になってしまうことがあるものの、親族に薄毛の人がいたからといって、必ず自分も薄毛になるということはありません。日々の生活習慣や外的要因によって体質が悪くなり、薄毛になってしまうケースも多いのです。また、例え遺伝的に薄毛になりやすい傾向にあったとしても、日々の対策をしっかりすることで防げる部分も多くあります。
例えば、昼夜逆転の生活や睡眠不足、ストレスなどによって、ホルモンバランスが乱れてしてしまうと、血行不良が引き起こされて髪に必要な栄養素がいきわたらなくなってしまいます。そうすると、毛根や頭皮が栄養不足となり、髪が細く柔らかくなって薄毛になります。
また、食生活が乱れることで栄養不足状態になったり、脂質の過剰摂取により皮脂が多く分泌されたりすると頭皮環境が乱れてしまいます。毛髪は、頭皮環境が悪くなると適切に生育することができなくなるのです。さらに、栄養不足状態もあわさって薄毛がどんどん進行していくかもしれません。
若いうちからの生活習慣の積み重ねが重要
先にご紹介したように、薄毛の原因は遺伝の可能性もありますが、日々の生活習慣や食生活、ホルモンバランスの乱れによって引き起こされることも多いのです。しかも、ちょっと生活習慣が乱れたくらいでは、いきなり薄毛が進行することはあまりありません。
若いから、まだ薄毛になっていないからと頭皮ケアを怠って、不規則な生活、乱れた食生活を送ってしまうと、見えないところで徐々に薄毛が進行していくことになってしまいます。自分の目に見えて薄毛が進行している状態や、抜け毛が増えてしまった状態になってしまったころには、手遅れになっているかもしれません。
そのようなことにならないためにも、若いうちからコツコツと薄毛対策をし、髪の毛が生育しやすい頭皮環境を作り上げていくことが重要です。
若いうちからやっておきたい薄毛対策とは
ここでは、若いうちからやっておきたい薄毛対策をご紹介します。
・正しいシャンプーで頭皮環境を整える
一般的に、男性の場合は正常であっても皮脂の分泌が多くなりやすいものです。そのため、女性向けのシャンプーを使うのではなく、男性用のシャンプーを使うほうが良いと考えられます。近年では、男性向けの頭皮ケアシャンプーも多く登場しています。
シャンプーを選ぶ際には頭皮への刺激が少なく、シリコンや合成界面活性剤などの肌によくない成分が含まれていないシャンプーがおすすめです。
シャンプーの選び方についてはコチラ!
食の欧米化が進んだ日本では、動物性脂肪の多い食品や塩分、糖分が多い食べ物が多くなっています。栄養が偏り、皮脂が多く分泌されるようになるので、意識して避けるようにする必要があるでしょう。
また、ビタミンA、C、Eは体内の活性酸素の生成を阻害して、髪が生育しやすい環境を構築します。また、ビタミンB群は、髪に必要なたんぱく質合成に必要です。そのほかにも、亜鉛や鉄分などバランスの良い食事を意識しましょう。
テレビやインターネットなど、娯楽が多いためついつい夜ふかしをしてしまいがちになります。ただ、睡眠不足になるとホルモンバランスが乱れるだけではなく、頭皮環境の悪化も招く恐れがあります。睡眠時間をしっかりと取り、毎日同じ時間帯に眠って体調を整えましょう。
薄毛というのは、これまでの生活習慣の乱れが積み重なって引き起こされると考えられます。そのため、現時点で薄毛ではないとしても生活習慣や食生活を正して、頭皮環境を整えておく必要があるでしょう。早めに対策をとって、薄毛にならないようコントロールしていくことをおすすめします。
https://mendy.jp/articles/view/853306
https://gentosha-go.com/articles/-/7309
公開日:2019/10/13