これ…はげる前兆?薄毛の足音かもしれない◯◯の特徴
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髪質・頭皮環境の変化や抜け毛の増加などは、薄毛の進行のサインかもしれません。こういった変化は「はげる前兆」という場合もあれば、「単に気にし過ぎ」の場合もあります。
ご自身の感じる変化がはげる前兆なのか、そうだったとしてどのように対策すべきか知りたい方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、はげる前兆とその原因や対策について紹介します。
これ…はげる前兆?薄毛のサインかもしれない特徴
はげる前兆と考えられるのは、髪質の変化や生え際・頭頂部の脱毛、細く短い抜け毛が多くなってきた場合などです。ここで解説するようなケースに当てはまらない場合、「気にし過ぎ」の可能性があります。
ヘアセットがしにくくなってきた
髪型やスタイリング剤を変えていないのにヘアセットが決まらなくなってきたら、はげる前兆かもしれません。例えば「ハードなスタイリング剤を使っても髪が立ち上がりにくい」「以前より髪型をキープできなくなった」といったケースです。
ヘアセットがしにくいと感じるようになるのは、以前より髪が細く柔らかくなり、頭髪全体のボリュームが減ったせいかもしれません。髪質が変化すると、うまく毛束感を作れなくなったり、ワックスの重みで髪型をキープしにくくなったりする場合があります。
おでこが広くなってきた
昔と比べて額の生え際が後退しているように感じる場合、はげる前兆かもしれません。薄毛の進行にはいくつかのパターンがありますが、進行を自覚しやすいのは生え際の後退やM字ハゲの進行です。以前より眉の上から生え際までの距離が広くなっていたり、額の左右がそり込み状に後退していたりする場合、薄毛の進行が疑われます。
ただし髪の生え方は人それぞれです。生まれつき額が広い方やM字型の方もいるでしょう。あくまで「以前と比べて後退しているかどうか」を判断することが大切です。
頭頂部が薄くなってきた
薄毛の進行のパターンとして、頭頂部(つむじ)から進行する「O字ハゲ(つむじハゲ)」もあります。頭頂部の毛が薄くなったように感じたら、はげる兆候かもしれません。
鏡やスマホのカメラを使って頭頂部の分け目やつむじを確認したり、髪の束を指で持ち上げたりしてみましょう。つむじ周辺の頭皮が透けて見える場合や、側頭部など他の部位と毛髪の太さや密度、色の濃さなどに違いが見られる場合、O字ハゲの初期症状が疑われます。
シャンプー時の抜け毛が多くなってきた
抜け毛の本数は季節などによって多少の増減は考えられますが、シャンプー時の抜け毛が明らかに多くなったら、はげる前兆かもしれません。
髪の寿命は約4〜6年で、休止期を迎えた髪は自然に抜け落ちます。抜け毛の本数には個人差もありますが、1日に50〜100本程度が抜けるのは不自然ではありません。正常なヘアサイクルを維持していても、日々ある程度の髪は抜けます。
休止期を迎えた髪が洗髪時の力で抜ける他、その日に抜けて絡まっていた髪が洗い流されるため、洗髪時に抜け毛の量が目立つのは自然なことです。とはいえ、明らかに抜け毛の本数が多い場合は薄毛の兆候も疑われます。
枕元に細く短い抜け毛が多くなってきた
起床時に枕元の抜け毛が多くなっていたら、はげる兆候かもしれません。毛髪は1本1本ヘアサイクルの期間や時期が異なりますが、正常なヘアサイクルを維持できていれば、太く長く成長した髪が抜け落ちます。また、通常は一度にまとめて抜けることはありません。
単に枕元の抜け毛が多いだけなら、洗髪時に抜け落ちたり洗い流されたりするはずだった髪が、就寝中にまとめて抜け落ちていることも考えられます。しかし枕元に細く短い抜け毛が目立つ場合、正常なヘアサイクルを維持できていないかもしれません。
寝癖がつかなくなってきた
ヘアケア習慣などを変えていないのに寝癖がつかなくなってきたら、はげる前兆かもしれません。寝癖は髪が太く硬いほどつきやすく、細く柔らかいとつきにくいものです。
ただし就寝前に髪をしっかり乾かしたり、寝汗をあまりかかなくなったりすると、寝癖がつきにくくなる場合もあります。以前より髪のコシやボリューム感がなくなっているなどの変化があれば、薄毛の初期症状による髪質の変化が起こったのかもしれません。
フケやかゆみが多くなってきた
頭皮環境の悪化は薄毛を助長します。薄毛に悩む方の多くは何らかの頭皮トラブルを抱えていることもあります。かゆみや赤み、フケなどの頭皮トラブルが生じている場合、はげる前兆かもしれません。
例えばフケが多くなっている場合、頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌を起こしていることが考えられます。かゆみや赤みは、薄毛につながる頭皮疾患の症状かもしれません。こうした頭皮トラブルを放置していると、頭皮環境が悪化した部分から抜け毛が多くなるケースがあります。
はげる前兆が見られる原因は?
はげる前兆は髪質の変化や抜け毛の増加などから察知できます。これらの変化には何らかの原因があるため、まずは原因に当たりをつけることが大切です。ここでは、ご自身の状況を判断する観点を解説します。
食生活は乱れていないか?
髪は食事から取り込んだ栄養素を合成して作られるため、乱れた食生活は薄毛の原因になり得ます。例えば外食中心の食生活は栄養バランスが偏りがちで、髪の合成や生育に必要な栄養素を十分に摂取できないこともあるでしょう。
高脂質・高カロリーの食事を続けると、血流の悪化を招いて毛母細胞まで栄養素が行き渡らなくなる他、皮脂の過剰分泌により頭皮環境の悪化も招きます。
過度の飲酒も髪の生育を阻害しかねません。体内でアルコールを分解する際、髪の合成に必要なアミノ酸を大量に消費する他、分解時に生じるアセトアルデヒドは薄毛の原因物質となる「ジヒドロテストステロン(DHT)」を増加させることもあります。
過度なストレスを抱えていないか?
強い精神的ストレスを受けると、頭皮の血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こし、結果的に薄毛を助長しかねません。
精神的ストレスにより自律神経の働きが乱れた場合、血管が収縮することで頭皮への血流を阻害し、髪の生育に必要な栄養素を十分に届けられないことがあります。またホルモンバランスが乱れると、結果的にジヒドロテストステロン(DHT)が過剰分泌され、抜け毛が増えることもあるでしょう。
睡眠時間が短くないか?
髪の発育を促すホルモンは、睡眠中、特に眠り始めの3時間程度に最もよく分泌されます。睡眠時間が極端に短かったり、睡眠の質が低かったりすると、成長ホルモンの分泌量が低下しがちです。結果的に正常なヘアサイクルを阻害され、髪が強く太く育ちにくくなるだけでなく、抜け毛を助長することがあります。
睡眠不足によって頭皮の毛細血管の血流が悪化すると、髪の発育にとって好ましくない頭皮環境となることもあるでしょう。なお、昼夜逆転など睡眠リズムの乱れも、ホルモン分泌を阻害する要因です。
喫煙習慣はないか?
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させるため、毛母細胞に栄養が届けられにくくなり、健康な髪の発育が阻害されやすくなります。
タバコの煙に含まれるさまざまな物質の影響により、活性酸素が過剰に産生されやすくなることも注意点です。過剰な活性酸素は細胞を傷つけ老化を促進し、頭皮の細胞や毛母細胞を老化させます。その結果、髪を育てる力が衰えてしまうこともあります。
家族に薄毛はいないか?
薄毛の原因は遺伝によるものであることが多く、特に男性の薄毛に多いものは「AGA(男性型脱毛症)」の発症・進行です。男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼ(5α還元酵素)と結合すると、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、DHTが毛包のホルモン受容体に結合することでヘアサイクルを乱します。
AGAは進行性の脱毛症です。発症すると自然治癒は期待できません。AGAの発症に関わる5αリダクターゼの活性度や男性ホルモンレセプターの数・感受性は遺伝するため、家族に薄毛の方がいたら要注意です。
頭皮が硬くなっていないか?
頭皮が硬いのは、何らかの原因で頭皮の血行不良が起こっているサインです。頭皮に指の腹を当てて前後左右にスライドさせてもスムーズに動かない場合、頭皮が硬く血行不良を起こしていると考えられます。頭皮が硬いと頭部にさまざまな悪影響を及ぼしますが、その1つが薄毛の助長です。
頭皮には毛細血管が張り巡らされており、髪1本1本に動脈・静脈が通っています。血行不良を起こすと髪の生育に必要な栄養が毛母細胞まで届けられにくくなる他、頭皮環境も悪化しやすくなるため、抜け毛・薄毛が進行しやすい状態です。
若ハゲ?病気による脱毛症?薄毛の種類を見極めよう
抜け毛は「気にし過ぎ」の場合もありますが、脱毛症を発症している場合は専門医による診断・治療が必要です。脱毛症には以下のようなものがあります。
脱毛症の名称 | 特徴 |
AGA(男性型脱毛症) |
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FAGA・FPHL |
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円形脱毛症 |
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粃糠(ひこう)性脱毛症 |
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脂漏(しろう)性脱毛症 |
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分娩後脱毛症 |
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牽引(けんいん)性脱毛症 |
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甲状腺性脱毛症 |
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膠原(こうげん)病性脱毛症 |
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はげる前兆が見られたら取り組みたい対策
薄毛は原因によって適切な対処法が異なりますが、どのような状態であっても生活習慣を改善することは重要です。ただし頭皮環境はご自身で改善することが難しい場合もあるでしょう。こういった場合は、薄毛専門の美容院に相談することも選択肢の1つです。
規則正しい生活を送る
バランスの良い食事や良質な睡眠は、健康な髪を育てる基盤となります。栄養の偏った食生活や過度な飲酒、心身が高揚した状態での入眠は避けましょう。
髪の主成分ケラチンは体内でアミノ酸を合成して作られるため、動物性・植物性の良質なタンパク質を摂取することは必須です。またミネラル(亜鉛・鉄分など)やビタミン群はケラチンの合成や血行・頭皮環境の改善に作用します。タンパク質・ビタミン・ミネラルなどをバランス良く摂取する食生活を心がけましょう。
成長ホルモンを十分に分泌するために、睡眠リズムを整え、リラックスして深い眠りにつくことも大切です。入眠の2〜3時間前に食事や入浴を済ませ、就寝直前にスマホを操作することは控えましょう。
ストレス解消法を覚える
精神的ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、血管を収縮させるため、髪に十分な栄養素や成長ホルモンを届けにくくさせます。ヘアサイクルの乱れを整え健康な髪を作るには、ご自身に合ったストレス解消法を覚え、ストレスによる悪影響を軽減することも大切です。
例えばストレッチやウォーキングなどの簡単な運動は、ストレス解消だけでなく、血行不良の改善にも役立ちます。気の合う友人と過ごす時間や趣味の時間を確保することも効果的です。
なお、薄毛を気にし過ぎること自体もストレスになるため、改善方法を前向きに考えましょう。
シャンプーの仕方を見直す
頭皮トラブルのある方は、洗髪習慣に問題があることも考えられます。皮脂の汚れをしっかり落とすとともに、頭皮のバリア機能を維持する洗髪習慣を持つことも大切です。
洗い過ぎが頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌を招く場合もあるため、肌質に合わない洗浄力の強過ぎるシャンプーを使うのは避けましょう。低刺激なシャンプーを選んだ上、ブラッシングや予洗いをしてから泡立てたシャンプーを髪に乗せ、指の腹を使って優しく洗い流すことが大切です。
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頭皮の環境を整える
食生活や洗髪習慣などの生活習慣を変えても、薄毛の改善に目立った効果が見られないこともあり得ます。市販の育毛剤を使う方法もありますが、納得できる効果が出るとは限りません。努力をしても薄毛の悩みが解消されなければ、結局ストレスを抱えることになるでしょう。ご自身で改善するのが難しい頭皮の問題は、薄毛に強い美容院に相談するのがおすすめです。
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まとめ
抜け毛・薄毛は、食生活の乱れや過度な精神的ストレスなど、さまざまな原因により引き起こされます。薄毛の進行を放置して悪化してしまい、抜け毛や頭皮を気にし過ぎてストレスがたまるなど、悪循環に陥る恐れもあるでしょう。はげる前兆を察知し、早めに対策することが大切です。
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