睡眠時間と薄毛や脱毛はどのように関係している?メカニズムをご紹介!

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

熟睡する男性人間にとって睡眠は、生きていくうえで重要な生理現象です。そのため、髪の成長にも大きく影響を与えてしまう可能性があります。睡眠のメカニズムや、睡眠時間と髪の成長について理解を深めておくことで、薄毛や脱毛などを解決するためのきっかけになるかもしれません。

ここでは、睡眠と薄毛や脱毛との関係について詳しく解説します。

睡眠と髪の成長の関係成長ホルモン分泌・栄養の定着・疲れを癒す

健康で美しい髪を形成するために、睡眠は必須です。その理由は主に3つあります。それぞれについて詳しく確認していきましょう。

・睡眠中に成長ホルモンの分泌が増える

人間は、睡眠中に成長ホルモンというホルモンの分泌が増加します。成長ホルモンが髪に作用すると、傷んだ髪の修復をして健康的な髪へと導いてくれるのです。睡眠不足で成長ホルモンが減少すると、抜け毛の原因になるので注意しましょう。

・睡眠中に栄養などが定着する

成長ホルモンや、その他の髪に必要な栄養などは睡眠中に定着しやすくなります。特に、22時から翌日の2時、そして入眠から約30分に成長ホルモンは多く分泌されて3時間後にはピークになります。これによって毛母細胞が活発になり、栄養などが多く吸収され髪の修復が活性化されるのです。

・睡眠によりストレスや疲れを解消する

睡眠というのは、髪に直接作用するだけではなく、疲れの解消やストレスの軽減の効果を得ることが可能です。疲労状態では血流の悪化、ストレスなどではホルモンバランスの乱れにより血管の収縮などが引き起こされる恐れがあります。血流量が減少すると髪に十分な酸素や栄養が運ばれなくなってしまうので、薄毛や脱毛などが進行してハゲやすくなるでしょう。

睡眠のメカニズムとは

睡眠のメカニズム

引用:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-002.html

睡眠のメカニズムというのは、2つのリズムによって形成されます。それは、「睡眠欲求」と「覚醒力」です。「睡眠欲求」は、目覚めている時間が長いほど強くなります。1日生活をしたことによる疲労によって睡眠欲求は蓄積され夜に強くなり眠りにつけるのです。また、いったん眠りに入ると睡眠欲求は急速に減少していき、十分な時間、たっぷり眠ると睡眠欲求は消失して私たちは覚醒します。これが「覚醒力」です。

この2つのメカニズムのバランスが保たれることによって、毎日同じ時間に眠くなって、同じ時間に目が覚めるようになるのです。

睡眠というのは、脳が寝ている状態でありますが、自律神経やホルモンなどをはじめとするさまざまな機能によって睡眠がコントロールされています。そのため、眠っていても自律的に呼吸が行われ、心臓が動いて血液が循環しているのです。

また、睡眠と覚醒とリズムというのは、ある程度一定に保たれているため、約7~8時間で自然と目が覚めるようになっています。また、眠気というのはずっと続くものではありません。

仮に徹夜の仕事をした場合、明け方くらいになると眠気は最高潮になるものの、午前を過ぎて午後になると眠気がおさまっていく傾向です。そして、また夜にかけて徐々に眠くなっていきます。

ノンレム睡眠とレム睡眠

ノンレム睡眠とレム睡眠

引用:http://www.ochiai-pharmacy-group.com/trivia/2016/vol08.html

一言で睡眠といっても、2つのサイクルがあります。その2つのサイクルは、ノンレム睡眠とレム睡眠と呼ばれており、交互に切り替わることで徐々に朝の目覚めの準備をしていくのが特徴です。ノンレム睡眠とレム睡眠は、それぞれに役目が異なります。

ノンレム睡眠は、脳を休めた状態の睡眠のことです。このときに記憶の定着や、覚醒時に受けたストレスの低減などが行われます。また、筋肉の緊張がほぐれている状態です。そして、レム睡眠は脳が浅い睡眠状態で覚醒状態に近いといえるでしょう。記憶の整理などが行われる段階で、夢を見るのはこのレム睡眠時となっています。

レム睡眠は、起床時間が近づくにつれて徐々にサイクルが長くなっていきます。そして、体温も上昇して覚醒の準備を進めていくのです。そのため、レム睡眠のサイクル時に目覚ましをかけておくと朝の目覚めがよくなることでしょう。

睡眠時間と脱毛の関係

睡眠不足に陥ると、薄毛や脱毛を促進してしまう恐れがあります。睡眠不足が続いてしまうと、疲労やストレスにより自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れが引き起こされます。成長ホルモンが減少してしまうため、髪や頭皮が適切に修復されなくなってしまうのです。

また、成長ホルモンだけではなく疲労そのものやストレスによって、血流量が抑制されて複合的に髪へ悪影響を与える恐れがあります。髪に良い睡眠時間というのは、個人差があるので一概には定めることができません。

ただ、成長ホルモンが分泌されやすく毛母細胞が活発になりやすい、22~2時までの間は睡眠をしておくようにするほうがよいでしょう。また、すぐに寝つけるわけではないので22時から就寝するのではなく、それよりも早い時間がおすすめです。そういったことを踏まえたうえで、トータルとして7~8時間の睡眠がとれるように心がけるとよいでしょう。

まとめ

睡眠をすることによって、成長ホルモンの分泌が増大して髪の修復を促すだけではなく、栄養の定着や疲労・ストレスの解消により髪をいたわってくれます。ノンレム睡眠やレム睡眠、睡眠欲求と覚醒力のサイクルを見極めたうえで、適切に睡眠をとるようにすると薄毛や抜け毛対策に期待できるでしょう。

記事の参考URL

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-002.html
https://image-a.co.jp/igbook/archives/445
https://xn--z8js3azm.com/beauty/2/
https://www.sleepstyles.jp/about/archive/986.html
http://news.livedoor.com/article/detail/15328832/

 

公開日:2019/09/30

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