M字ハゲにパーマはあり?メリットやおすすめのヘアスタイル
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
パーマはおしゃれ感を出せる他、M字ハゲを目立たなくする効果も期待できます。カットとパーマを組み合わせれば、周りにM字ハゲだと思われなくすることも可能です。
では、M字ハゲに似合うパーマとはどのようなものでしょうか。また、パーマをかける際の注意点などはないのでしょうか。そこでこの記事では、M字ハゲの方がパーマをかけることについて詳しく解説します。おすすめのヘアスタイルについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
M字ハゲにパーマはおすすめできる?メリットは?
M字ハゲにお悩みの方に、パーマをかけたヘアアレンジはおすすめできます。パーマにより薄毛を目立たなくでき、「M字割れ」も起こしにくくなるのがメリットです。おしゃれ感も演出できるでしょう。
薄毛を目立たなくできる
M字ハゲの方は、前頭部の地肌が透けたり前髪がスカスカになったりして、黒々とした部分と薄毛の差が分かりやすい状態になりがちです。パーマを当てれば境界をあいまいにでき、薄毛を目立たなくできます。
髪にボリュームを出しやすいのもパーマの利点です。パーマをかけると髪は空気を含み、根元から自然に立ち上がるヘアスタイルにできます。髪型に立体感が生まれ、毛量を多く見せられます。
前髪が割れにくくなる
M字ハゲの方の悩みとして、薄くなった部分で前髪が割れてしまう、いわゆる「M字割れ」があります。直毛だと前髪の毛量をコントロールしにくく、センターとサイド側に髪がまとまってしまうケースは珍しくありません。また、汗で前髪が額に張り付くと、M字割れが強調されるのも 気になるでしょう。
パーマをかければ毛流れがふぞろいになり、水分や油分で髪がまとまりにくくなります。パーマの当て方を調整し、M字割れが強調されないヘアスタイルにすることも可能です。さらに髪が頭皮から浮いた状態をキープしやすく、汗による張り付きを避けられる結果、前髪が割れにくくなるでしょう。
おしゃれ感を出せる
カットとパーマによるヘアアレンジにより、おしゃれ感を出せることもポイントです。ボリューム感や動きも自然に出せるため、直毛では難しかったスタイリングもキマりやすくなります。
デザインパーマは部分的な細かい調整も可能です。自分の髪を生かして「なりたい自分」をイメージしてみてはいかがでしょうか。ワイルド、知的、クールなど、自身のキャラクターや強みを生かせます。
M字ハゲの人がパーマにする際に注意すべきこと
パーマはM字ハゲにお悩みの方におすすめできますが、いくつかの注意点もあります。例えば、薄毛の状態によっては逆に目立つ場合があります。また、パーマは頭皮や髪にとってダメージになり得ます。頭皮の状態によっては、パーマとは別のアプローチを提案されることもあるでしょう。
薄毛が進行していると逆に目立つ
パーマをかけてM字ハゲの悩みを解消できるかどうかは、薄毛の進行状況によります。薄毛になっている領域が比較的狭いなら、パーマをかけて自然なボリューム感を出すことが可能です。
しかし薄毛の領域が頭頂部にかかっている場合などには、パーマをかけると逆にM字ハゲが目立ってしまう懸念があります。この場合、パーマをかけるとしても増毛サービスなどと組み合わせるのが一案です。
パーマ液によるダメージがある
パーマは加熱処理をするかしないかで「ホットパーマ」「コールドパーマ」の2種類に大別できますが、いずれも薬剤を使用します。髪を構成するケラチンの結合を「1剤」で切断し、室温または加熱処理で薬剤反応を進め、「2剤」で再結合する仕組みです。
1剤は強いアルカリ性の成分を含んでいるため、弱酸性に保たれるべき頭皮にとってはダメージの原因となります。パーマ液による刺激が強いと頭皮の炎症を引き起こし、脱毛を促進する恐れがあることは注意点です。
また、1剤でケラチンを切断する際に、髪の外側を覆うキューティクルが開き、内側のコルテックス(毛皮質)が流れ出てしまう場合もあります。再結合時、コルテックスは失われたままなため「髪が細くなる」「切れ毛が増える」といったダメージにつながる可能性もあります。
お店から止められる場合もある
M字ハゲの方がパーマをかけてもらおうと思っても、美容室や理容室で断られてしまう場合が実際にあります。理由の多くは頭皮の炎症や抜け毛の深刻度です。
なぜなら、髪の根元近くからパーマを当てようとする場合、パーマ液が頭皮に付着することは避けにくいためです。また、髪はロッドに巻き付ける際などに引っ張られるため、脱毛しやすい状態では抜けてしまう恐れがあります。
さまざまなトラブルを避けるためのプロからの提案なので、ショックを受けずに耳を傾けることをおすすめします。
M字ハゲにおすすめのパーマは?
パーマにはさまざまな種類があり、どのタイプにするかで仕上がりの印象が変わります。「なりたい自分」をイメージし、自身の雰囲気に合うスタイルを選びましょう。
またM字ハゲの方は、パーマとツーブロックを組み合わせることもおすすめです。ここでは、M字ハゲの方におすすめのパーマを解説します。
ピンパーマ
M字ハゲの方がまず検討したいパーマはピンパーマです。通常のパーマは髪をロッドに巻き付けて規則正しいカールを作りますが、ピンパーマは指でカールを作り、ピンでホールドします。短いピンを使用すれば3cm~5cm程度の短髪にも対応可能です。
前髪を下ろすことを前提に部分的な動きを細かくアレンジすることで、無雑作感を出しつつ、M字が気になる生え際を自然にカバーできます。
スパイラルパーマ
通常のパーマはロッドに対してまっすぐ髪を巻き付けますが、スパイラルパーマはらせん状に巻き付けることが特徴です。ある程度ランダムな方向にカールを加えることで、立体感や躍動感が生まれ、ふんわりとしたボリューム感を出せます。
ぺたんとなりがちなトップを盛りやすく、自然に額側にかかるアレンジもしやすいことがポイントです。
ツイストパーマ
よりワイルドなスタイルを求めるなら、ツイストパーマもおすすめです。毛束をねじりながら巻いていくピンパーマの一種で、チリチリとした動きのある仕上がりになります。
ねじりの強弱を調整することで、薄毛の状態に合わせて仕上がりをアレンジしやすいこともポイントです。短髪で尖った印象にすることも、ミディアムヘアでアンニュイな雰囲気を出すこともできます。
ツイストスパイラルパーマ
ツイストパーマとスパイラルパーマを組み合わせたツイストスパイラルパーマもおすすめです。ねじった毛束をロッドに巻き付けることで、スパイラルパーマのウェーブ感がありつつ、ツイストパーマのチリチリとしたワイルドさもあるスタイルに仕上がります。
トップや前髪にボリュームを出しやすく、無雑作な毛流れがM字割れを防いでくれるでしょう。ワックスやスプレーでしっかりスタイリングすれば少々の風で乱れる心配もありません。
ニュアンスパーマ
あまり強いパーマを当てたくない方には、ニュアンスパーマはいかがでしょうか。大きめのロッドを使って緩いカールを加え、パーマと気付かれにくい「ニュアンス」程度の仕上がりになります。
軽くワックスを付けるだけで、自然なウェーブ感のあるスタイルを作れます。ややボリューム感を出しつつスタイリングの手間を省けるため、M字ハゲがあまり進行していない方に向いています。また、髪へのダメージを抑えたい方にもおすすめです。
パーマとツーブロックを合わせるのもあり!
パーマとツーブロックを合わせるのも定番です。サイドや襟足を刈り上げ、パーマをかけた部分との段差を作ることで、抜け感が出てすっきりします。耳周りなどの地肌が自然と露出し、トップのボリュームが強調されることで、M字ハゲの印象をぼかせるでしょう。
パーマ以外にも!M字ハゲの悩みを解消するヘアスタイル
「パーマは頭皮や髪へのダメージが不安」という方には、センターパートやソフトモヒカンなどのヘアスタイルもおすすめです。マッシュショートやアップバングが似合う方も多いでしょう。これらのヘアスタイルをパーマと組み合わせ、より個性的なヘアアレンジを考えることも可能です。また、思いきって坊主ヘアにするという選択肢もあります。
センターパート
センターパート(センター分け)は、前髪を額の中央付近(5:5~6:4程度の比率)で両サイドに分けるヘアスタイルです。さりげないアレンジでおしゃれ感を出せます。
M字ハゲの方は額を隠そうとして前髪を下ろしがちです。額をあえてオープンにすることで、左右の毛流れが自然と薄毛部分を隠し、M字割れも防止できます。
ソフトモヒカン
センターパートで頭頂部がぺたんとなる場合、ソフトモヒカンもおすすめできます。頭頂部や両サイドの髪をトップに集め、ピラミッド状に立ち上げるスタイルです。
「とさか」部分に視線が集まりやすくなるため、薄毛部分の印象をぼかせます。生え際が気になる場合は、短くカットした前髪をさりげなく額側に下ろしつつ、トップに三角形のシルエットを作るとよいでしょう。
マッシュショート
髪を多めに切ることに抵抗がある方には、マッシュショートもおすすめできます。前髪から襟足にかけての髪をほぼ同じ長さにそろえ、丸みを帯びたシルエットを作るショートスタイルです。
髪の長さの長短で動きを出すため、毛束感のある短めのバング(前髪)で額をカバーしつつ、トップのふさふさしたボリューム感も演出できます。
アップバング
アップバングは前髪を立ち上げるヘアスタイルです。前髪の中心部を立ち上げ、毛先を薄毛が気になる部分に下ろしてカバーします。
前髪とトップの毛流れをそろえ、ふんわりとしたボリューム感を出せることもポイントです。額をオープンにして柔らかい毛流れを作ることで、爽やかな雰囲気も演出できます。
坊主
思いきりが必要ですが、坊主ヘアという選択もあります。サイドと襟足を刈り上げることで地肌が自然に露出し、短く切りそろえたトップの毛並みが強調されます。
カット技術で頭部と髪のバランスが取りやすいため、薄毛が気になる部分をカバーした状態をキープしやすいのが利点です。スタイリングの手間がかからず、風でヘアスタイルが乱れることも抑えられます。
M字ハゲを目立たせないコツは?
M字ハゲを目立たせなくするには、上下方向と左右方向のバランスを調整しましょう。トップのボリュームは盛り、サイドのボリュームは抑えます。これにより額や薄毛の部分の印象が弱まり、「M字ハゲと気付かかれにくい」自然なヘアスタイルを作ることが可能です。
トップにボリュームを作る
トップにボリュームがないと視線は前頭部に集まりがちで、前髪が薄い状態を意識されやすくなります。トップにボリュームを持たせて縦長のシルエットを作ることで、頭部として意識される領域の位置を高くすることが可能です。
カット・パーマやスタイリングで髪に動きを出すと、額から視線が外れやすくなり、さらに薄毛の印象をぼかせるでしょう。
サイドのボリュームを抑える
上下だけでなく左右のバランスも調整しましょう。M字ハゲの方はサイドや襟足は黒々としていることが多く、サイドにボリュームがあると、薄くなっている部分との差が際立ってしまいます。
そこで、サイドをカットして重さをなくすか、刈り上げやツーブロックを取り入れて地肌を露出させてはいかがでしょうか。これにより前頭部の薄毛が目立たなくなるとともに、耳周りがすっきりすることで清潔感も生まれます。
M字ハゲを改善する対策も重要!
M字ハゲに限らず、薄毛はヘアケア習慣の見直しや育毛剤によって改善できる可能性があります。AGA(男性ホルモン型脱毛症)の場合は治療を受けるという選択肢もあります。M字ハゲを改善するためにできる対策をいくつか見ていきましょう。
ヘアケア習慣を見直す
毛穴の目詰まりや血行不良は正常なヘアサイクルを阻害するため、頭皮環境の改善も意識しましょう。刺激の少ないシャンプーを選び、指の腹で優しく洗います。頭皮マッサージで血行不良を改善することも重要です。
M字ハゲの方は、髪を強く引っ張ることで「牽引性脱毛症」を引き起こしている場合があります。したがって、髪に負担のかかりにくい髪型・スタイリングにすることが大切です。
育毛剤を使って改善する
育毛剤の有効成分は製品によってさまざまですが、皮脂の過剰分泌の抑制や血行促進作用などを期待できます。
ただし、育毛剤は「薄毛の予防」に効果を望める製品であり、薄毛の進行自体を抑制するものではありません。例えばM字ハゲの原因がAGAの場合、症状を改善するには別のアプローチが必要です。
AGA治療で改善する
AGAは、「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンが毛母細胞に作用することでヘアサイクルが乱れ、前頭部や頭頂部の脱毛が進む脱毛症です。食事や生活習慣、良質な睡眠などでジヒドロテストステロンを抑制することも可能ですが、やはり限界があります。
効果的なのはAGA治療を受けることです。専門のクリニックを受診し、医師に相談しましょう。一般的には継続的な通院が必要ですが、その分費用も高額になりがちです。
まとめ
パーマを取り入れたヘアスタイルを駆使すれば、M字ハゲを目立たなくさせることは可能です。もちろん、パーマだけが解決策ではありません。パーマが頭皮にダメージを与えないか心配な方は、別のヘアカットで悩みを解消できないか、薄毛に強い美容師や理容師に相談してみてはいかがでしょうか。
M字ハゲに似合う髪型なら、薄毛専門ヘアサロン スヴェンソンの「デザインカット」がおすすめです。さまざまな悩みや希望に応じて、地毛を活かして自分に合ったヘアスタイルにしてくれます。プライベート空間のため、普通の美容室でM字ハゲを相談するのが恥ずかしいという方も、人目を気にすることなく相談できるのも魅力です。AGA治療中に「今すぐヘアスタイルを変えたい」という要望にも対応できます。初回限定価格もあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
スヴェンソンのサービスについてもっと詳しく知りたい方は、資料請求はこちらから。