ハゲ隠しにパーマはあり?ダメージはない?成功の秘訣と失敗の原因はこれ!
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
M字やO字のハゲ隠しのためにパーマをかけようか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。カットとパーマにより、前頭部・頭頂部の薄毛をカバーすることは可能です。
ただし髪や頭皮の状態によってはNGで、パーマ液によるダメージなど注意点もあります。そこでこの記事では、ハゲ隠しのパーマの有効性や失敗例と原因について紹介します。
ハゲ隠しにパーマはあり?
結論からいえば、薄毛隠しにパーマは「あり」です。ただし注意点もあります。カットとパーマをうまく組み合わせれば、前頭部や頭頂部の薄毛を自然にカバーでき、コンプレックスの解消などに役立つでしょう。
ハゲ隠しにパーマが有効な理由
前頭部の生え際や後頭部(つむじ)の薄毛に悩む男性は、直毛だとこめかみやつむじ部分の髪が割れやすく、髪の薄さや地肌が目立ちがちです。上方向のボリュームが少なく、どうしても薄毛の部分に目がいきやすいこともあるでしょう。手間をかけてスタイリングをしても、シルエットのバランスは崩れがちです。
パーマをかけるとトップにボリュームを出すことができ、髪全体をふんわりと持ち上げやすくなります。髪同士が絡まるため、施術時に作ったシルエットのベースが保たれ、スタイリングが楽になることもポイントです。こういった効果を求めるなら、「薄毛隠しにパーマはあり」といえるでしょう。
パーマをかけるとはげるって本当?
髪の大部分はタンパク質の一種・ケラチンで構成されています。パーマはケラチンの立体構造を維持するシスチン結合を切断・再結合する施術です。パーマに使う液剤(パーマ液)は、1剤と2剤を組み合わせて使用します。1剤で髪のシスチン結合を切断し、髪をロッドに巻き付け曲げた状態で、2剤を使い再結合させる仕組みです。
パーマ液の成分やロッドの引っ張る力によって、髪や頭皮が何らかのダメージを受ける可能性はあります。注意点はあるものの、薄毛のコンプレックス解消などに役立つため、パーマをかけること自体がNGなわけではありません。
近年は、低刺激なパーマ液や施術方法による、低ダメージパーマも普及しています。高頻度のパーマを避けることや施術後は普段より丁寧に頭皮ケアを行うこと、信頼できる美容師にオーダーすることなどのポイントを押さえれば、パーマを選択肢に入れてよいでしょう。
ハゲ隠しのパーマが成功しやすい薄毛
前頭部や頭頂部の薄毛を髪型でカバーしようとして、長い髪で隠そうとしても、直毛だとうまくいかないこともあります。また「無理に隠したくない」という方も多いでしょう。薄毛の進行が軽度なら、カットとパーマで自然にカバーできます。
M字ハゲ
前頭部の髪が薄くなり、こめかみ上部がそり込み状に薄毛になった状態を、一般にM字ハゲと呼びます。M字ハゲ気味の方は正面から見ると髪がM字に割れ、横から見るとこめかみ部分の透け感が目立ちがちです。
この場合はトップの髪を前髪として使い、額をラウンド状にカットすることで、薄毛を目立たなくできます。さらにパーマをかけると、直毛では難しい割れにくい毛流れを作り、髪を根元から立ち上げてふっくらしたボリューム感を出すことが可能です。アップバングやオールバックなど、大胆に額を露出させたスタイルも自然に決まりやすくなるでしょう。
O字ハゲ
頭頂部(つむじ)の髪が薄くなり、つむじ周辺の地肌が露出した状態を、O字ハゲ(つむじハゲ)と呼びます。O字ハゲ気味の方はトップがぺたんとしがちです。つむじと分け目がつながり、薄毛の印象を強めてしまうこともあります。しかし直毛だとスタイリングでカバーするのが難しく、どうしてもつむじ周辺の透け感が目立ってしまうこともあるでしょう。
この場合は、つむじ周辺のカバーに使う髪を慎重に残して毛先をカットし、パーマをかけてボリューム感を出しつつ髪が割れにくくします。側頭部・後頭部の髪をつむじに向けて立ち上げたり、前髪を後ろに流したりして、薄毛部分を自然にカバーしたスタイリングが可能です。
U字ハゲ
前頭部から頭頂部にかけて薄毛部分がつながっている状態を、U字ハゲと呼びます。U字ハゲ気味でハチ(ハチマキを巻く部分)が張っている方は、横方向(側頭部・後頭部)の黒々とした髪と、上方向(前頭部・頭頂部)の薄毛の差が目立ちがちです。直毛だとトップにボリュームを出しにくいため、周囲から髪を寄せてもぺたんとし、スタイリングが難しいでしょう。
この場合は、側頭部・後頭部の髪をトップに流して薄毛部分を自然にカバーできるようにカットし、パーマをかけてボリューム感と無造作感を出します。これにより崩れにくいひし形のシルエットを作り、薄毛を隠している印象のない自然なスタイルに仕上げることが可能です。
ハゲ隠しのパーマがNGな方
薄毛隠しのパーマは、M字気味・O字気味・U字気味の方に対応できます。しかし髪や頭皮の状態によってはNGな場合もあることに注意しましょう。例えば薄毛の進行が重度である場合や、髪が細くハリ・コシもなくなっていたりする場合、頭皮トラブルを抱えている場合です。
薄毛の進行が重度の方
施術方法によって異なりますが、パーマをかけるには6〜10cm程度の髪の長さが必要です。薄毛の進行が重度の場合、必要な長さまで髪が伸びにくくなっている場合もあります。また重度のU字ハゲなど、露出している頭皮の領域が広過ぎる場合も、パーマで薄毛隠しに対応するのは困難です。対応できるかどうかは美容師・理容師に相談しましょう。
髪が細い方
パーマで薄毛隠しをするには、髪の太さやハリ・コシが必要です。太い髪や細くてもハリ・コシのある髪なら、パーマがしっかりとかかり、ボリューム感を出して薄毛を目立たなくできます。
しかし薄毛が進行し、髪が細く弱々しくなってしまうと、パーマによる薄毛隠しの効果はあまり期待できません。パーマがかかりにくい上、ボリューム感を出せたとしても透け感が強くなってしまいます。
またシスチン結合の切断・再結合により髪はさらに細くなり、切れ毛が増える恐れもあるため、髪質によってはパーマをかけない施術をオーダーするのが無難です。
頭皮トラブルを抱えている方
パーマ液は一般的に、1剤がアルカリ性、2剤が弱酸性です。髪や頭皮は弱酸性の状態で正常なバリア機能が保たれるため、アルカリ性のパーマ液は髪・頭皮に何らかのダメージを与えます。以下のような頭皮トラブルを抱えている方は注意が必要です。
- 頭皮が炎症を起こしている
- 頭皮に強いかゆみがある
- 極端な抜け毛がある
施術方法によってダメージの度合いは異なりますが、パーマによって頭皮トラブルを悪化させる恐れもあります。状態次第では美容師の判断でパーマを断られる場合もあるでしょう。
ハゲ隠しのパーマで失敗?主な原因とは
パーマに関するよくあるトラブルは、「パーマがすぐに落ちてしまう」というものです。また薄毛男性の方は、「抜け毛が増えるかも」という不安もあるでしょう。場合によっては頭皮がかゆくなったり、薄毛がより際立ったりすることもあります。
パーマがすぐに落ちるのは……
パーマ液が強力であるほど、また放置時間が長過ぎると、髪・頭皮へのダメージも大きくなるのが一般的です。ダメージを抑えようとして、低ダメージのパーマ液を使って緩くかけると、パーマは落ちやすくなります。
髪が細くハリ・コシのなくなっている方は、太くしっかりとした髪の方より、パーマの維持は困難です。髪が濡れたまま就寝したり、逆にドライヤーの熱風を当てたりするだけで、髪が伸びてしまうこともあり得ます。
パーマが落ちると施術時に作った毛流れやシルエットを維持できなくなるため、美容師と相談し、薄毛部分のパーマをある程度強くかけるとよいでしょう。
抜け毛が増えるのは……
パーマが薄毛に直結することはなく、「毛根が死滅する」ということもありませんが、施術方法によっては抜け毛が増えることもあります。
薄毛が進行すると、髪は抜け落ちやすい状態です。ロッドに髪を巻き付ける強さは施術方法によって異なりますが、強く引っ張ると毛根への負担は大きくなります。低ダメージなパーマ液でも多少なりとも頭皮へのダメージはあるため、一時的に抜け毛が増えることもあるでしょう。
パーマによって髪がダメージを受けることで、切れ毛が増えることもあります。ブラッシングや洗髪の際に落ちた切れ毛を見て、「抜け毛が増えた」と勘違いすることもあるでしょう。
頭皮がかゆいのは……
パーマ液が頭皮につきにくい施術方法もありますが、「完全につかない」ことを約束するものではありません。敏感肌やアレルギー体質の方は、頭皮に薬剤がついただけでも、かゆみやかぶれを起こす場合があります。美容師と相談し、事前にパッチテストを行うなどの対策を取りましょう。
本来あってはならないことですが、施術時のすすぎ残しにより薬剤が髪や頭皮に残留している場合、長時間刺激を受け続けてかゆくなることもあり得ます。また、爪で頭皮をかいて小さな傷がある場合や、何らかの頭皮疾患で炎症を起こしている場合、患部に薬剤が触れてかゆくなることもあるでしょう。いずれにせよ、普段より頭皮ケアに注意することが大切です。
薄毛がより際立つのは……
一般的な美容室でパーマをかける場合、担当の美容師が薄毛の悩みを理解していたり、薄毛の方に対する施術に慣れていたりするとは限りません。
例えば薄毛部分のカバーを慎重に調整せずに髪全体にパーマをかけると、ボリュームのある部分と薄毛部分の差が強調され、薄毛部分だけへこんで見えてしまうこともあり得ます。施術後に「そうじゃなかった」という落胆を避けるには、薄毛専門の美容室を選ぶことが大切です。
薄毛専門理・美容室スヴェンソンは、薄毛の悩みを熟知したプロによる「デザインカット&スタイリング」サービスを提供しています。地毛を生かして、薄毛が目立ちにくいスタイリッシュなヘアスタイルに仕上がると定評があるサービスです。カットはプライベート空間で対応しているため、人目がある一般の美容室で薄毛の相談をするのが気になる方も安心です。ご興味のある方は、以下よりチェックしてみてください。
ハゲ隠しにおすすめのパーマの種類
パーマには多くの種類があります。薄毛をうまくカバーしつつスタイリッシュに仕上げるなら、ツイストパーマやスパイラルパーマ、ニュアンスパーマがおすすめです。ここでは、それぞれのパーマ術の特徴を解説します。
ツイストパーマ
ツイストパーマは、ロッドに髪を巻き付けるのではなく手で巻いたカールをピンで留める、ピンパーマの一種です。毛束をねじりながら指先でカールを作るため、部分的にカールの強弱を調整しながらふんわりとしたボリューム感を出しやすく、髪の状態に合わせて自然な仕上がりにできます。
ロッドを使わないことで、5〜6cm程度の髪にかけられることも特徴です。短めの髪を無造作感のあるアップバングスタイルにしてひし形のシルエットを作ることも、長めの髪をダウンスタイルにして生え際をカバーすることもできます。
スパイラルパーマ
スパイラルパーマは、筒状のロッドに髪をらせん状に巻き付けるパーマ術です。一般的なパーマは平巻きにしますが、スパイラルパーマは縦巻きすることで、エッジの効いたスタイルに仕上げられます。
根元を立ち上げてボリューム感を出しやすい上、毛先まで立体感を出せるのが特徴です。ロッドの太さや髪を巻き付ける強さなどによって仕上がりが大きく異なり、個性的なスタイルを演出できます。
シルエットのキープ力にも優れるため、スタイリングが楽なこともポイントです。薄毛部分をうまくカバーしつつ、分け目を作らないヘアスタイルをキープできます。
ニュアンスパーマ
「やり過ぎない」パーマとして、ニュアンスパーマもおすすめです。軽く持ち上げた髪に緩やかなウェーブ感を出すことで、自然なヘアアレンジをキープできます。
トップにボリューム感を出しつつ直毛では難しい毛流れを作れるため、前頭部が気になるM字ハゲの方におすすめです。サイドや襟足をツーブロックにしたショート・ミドルヘアとも相性がよく、オン・オフ問わず好印象な仕上がりにできます。
気になる部分はエクステで隠す方法も
つむじや分け目など気になる部分をピンポイントでカバーするなら、エクステをつける方法もあります。毛束を地毛に貼り付けるシールエクステや、根元に結び付ける編み込みエクステもありますが、薄毛男性の場合は結毛式の増毛エクステがおすすめです。結毛式の増毛エクステは、地毛1本1本に人工毛や人毛を結び付けます。
薄毛専門理・美容室スヴェンソンのエクステ・サービス「マイヘアプラス」は、地毛に負担をかけずに自然なボリュームを再現する、独自の結毛式増髪法です。少量から段階的に髪を増やしていくこともできるため、周囲の目が気になる方も、自然に髪が増えたように見せられます。
地毛の成長と共に結びつけた毛材部分も上昇しますが、リユース施術により毛材を根元に戻して継続利用でき経済的です。ご興味のある方は、以下よりチェックしてみてください。
まとめ
前頭部や頭頂部の薄毛が気になる方は、カットとパーマで自然に隠すこともできます。ただしパーマ液によるダメージも考えられるため、髪や頭皮のトラブルを考えて施術してくれる美容室・美容師を選ぶことが大切です。ピンポイントの薄毛隠しには、結毛式の増毛エクステを活用する方法もあります。
カット・パーマか増毛エクステか迷っている方は、どちらにも対応できる薄毛専門理・美容室スヴェンソンに相談するのがおすすめです。薄毛の悩みを熟知したプロによる施術が受けられ、初回限定価格やサービス体験も利用できます。
全国のスタジオがプライベート空間となっており、プライバシーを守ってゆったりと施術を受けられるのもポイントです。まずはお気軽に相談してみてはいかがでしょうか。