ヘアカラーにはどんな種類がある?薄毛や抜け毛への影響とは
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
「ヘアカラーをしたいけど、髪や頭皮にどれくらいダメージがあるものなのか、わからない」という方は非常に多いようです。一言でヘアカラーといっても、さまざまな種類があり、それによって与える髪へのダメージも変わってきます。ここでは、ヘアカラーの種類やその違い、それぞれのヘアカラーの髪へのダメージなどについて詳しくご紹介します。
ヘアカラーをする理由は人それぞれ
人はさまざまな理由でヘアカラーを行います。最も多くの理由としては、ファッションのためという方が多いでしょう。髪色を明るくすることで表情も明るくなるため、髪色を変えるだけでも印象が大きく変わります。また、見た目を若く見せるためにヘアカラーが必要という方もいるでしょう。
たとえば、白髪を隠すために黒染をすることで、若く見せることができます。また、薄毛に悩んでいる方も、明るい色にカラーリングをすることで地肌を目立ちにくくすることができます。このように、ヘアカラーにはさまざまな目的があるのです。
ヘアカラーの主な施術法
ヘアカラーと書いているものの、カラーリングにはさまざまな種類があります。ここでは、「ヘアマスカラ」を除く、良く利用される3つの施術法について詳しくご紹介します。
●ヘアカラー
一般的にヘアカラーと呼ばれる方法です。薬剤を用いて、髪の表面にあるキューティクルを開き染料を髪内部へと浸透させます。薬剤がメラニンを分解し、染料を沈着させることでカラーリングが行われるのです。
●ブリーチ
ブリーチは、髪の内部に薬剤を浸透させて、髪の色素の基であるメラニン色素を分解して脱色することで、髪色を明るくすることができます。染料で染めるのではなく、脱色なので色が落ちたりすることはありません。
●ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは、薬剤を浸透させるのではなく染料を髪の表面に沈着させて髪の色を変えることができます。ただし、あくまでも表面でコーティングしているだけなので、持続期間が短いなどのデメリットがあるでしょう。
ヘアカラーの種類と内容に関して詳しくはコチラ
それぞれのヘアカラーの髪への影響
それぞれのヘアカラーは、髪に対してどれほどの影響を与えるのでしょうか。
●ヘアカラー
ヘアカラーは、持続期間も長くカラーや明るさも好きなように選ぶことができますが、薬剤を用いてキューティクルを無理やり開いてカラーリングが行われます。そのため、髪の毛に与えるダメージが大きくなる傾向があるでしょう。
●ブリーチ
ブリーチも、脱色によって髪色を明るくするので、劣化してしまうことはありません。しかし、薬剤を浸透させてメラニン色素を分解していくので、髪に対する負担は大きくなるでしょう。
●ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは、持続期間が短いというデメリットがあるものの、髪の表面に色素を沈着するだけなので、ヘアカラーやブリーチに比べると、負担が軽くなります。ただし、カラーを落とす際にきつく洗髪し過ぎるとキューティクルを傷つけてしまうリスクがあるので注意が必要です。
薄毛や抜け毛のリスク
ヘアカラーの中でも、とくにヘアカラーとブリーチは、キューティクルを開いて髪内部に薬剤を浸透させるため、髪へのダメージが大きくなってしまいます。これが直接的に薄毛や抜け毛に影響を与えるというわけではありませんが、キューティクルにダメージを受けてしまうことで髪が細く弱くなり、薄毛になってしまうリスクがあります。
ヘアマニキュアについては、キューティクルを開くことはないので、ヘアカラーやブリーチに比べると、ダメージが軽いでしょう。また、セルフカラーをする際には頭皮に薬剤がついてしまうことがあります。薬剤は非常に刺激が強いので、頭皮に大きなダメージを与えてしまうので注意が必要です。
ヘアカラーを行う際の注意点
ヘアカラーを行う際には、次のような点に注意するようにしましょう。
●ヘアカラー、ブリーチの注意点
ヘアカラーやブリーチは、キューティクルを開いてしまうので、髪のダメージが回復するために一定の期間を要します。短期間ヘアカラーをしてしまうと、ダメージが回復する前に、さらにダメージを受けてしまうので髪にとって良くありません。また、薬剤は非常に刺激が強いため、頭皮につかないように十分気をつけましょう。
ヘアカラーによる髪のダメージが心配な場合は、カラートリートメントなどのダメージ修復効果が期待できるトリートメントで、髪をいたわってあげましょう。
●ヘアマニキュアの注意点
ヘアマニキュアは、頭皮につかないように気をつける必要があります。頭皮に付着してしまうと非常に落ちにくいので、頭皮にある毛穴のつまりなどの原因になってしまいます。薄毛や抜け毛につながるリスクがあるでしょう。
●セルフカラーは使い方をしっかり確認する
セルフカラーをする際には、薬剤の混ぜ方、浸透時間など使用方法をしっかり確認してから行うようにしましょう。適切な使い方ができないと、髪や頭皮にダメージを与えてしまうことになります。
まとめ
ヘアカラーにはいくつかの種類があり、それぞれによって髪色の変え方に特徴があります。ヘアカラーやブリーチは、薬剤を髪の内部に浸透させるため、キューティクルが開いてダメージを受けやすいのです。一方で、ヘアマニキュアはダメージが軽いものの、持続期間が短いなどのデメリットがあるでしょう。
ご紹介した注意点などを参考にして、髪をいたわりながらヘアカラーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考URL
https://www.jhcia.org/product/
https://www.kamiwaza.jp/haircolor-kami-touhi-hutan
https://www.oops.ne.jp/hairmanicure-caution/
公開日:2019/06/04