頭皮のフケやかゆみの原因は?症状と対処法・効果的なケア方法を紹介
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
頭皮から多くのフケが落ちたり強いかゆみを感じたりして、困っている方もいるのではないでしょうか。一言でフケやかゆみといっても、その原因はさまざまで、状況に応じた適切な対策が必要です。
そこでこの記事では、フケが発生するメカニズムや具体的な対処法、放置すると起こり得るトラブルについて解説します。頭皮のトラブルを悪化させないためにも、内容を確認して早めの対策を心がけましょう。
フケの定義

まず、「フケ」とは何かを確認しておきましょう。フケとは、頭皮のターンオーバーによって剥がれ落ちる角質片のことです。誰にでも少量は発生しますが、大量に発生して目立つ場合は適切なケアが必要です。
フケには「乾性フケ」と「脂性フケ」の2種類があります。乾性フケは白く粉のような状態で、頭皮から落ちて衣服に付着しやすいのが特徴です。一方、脂性フケは皮脂を含み粘着性があり、頭皮や髪の根元に付着しやすくなります。まずは自身の頭皮や髪の状態を確認し、どのタイプのフケか見極めることが大切です。
頭皮に大量のフケが発生する主な原因

フケが大量に発生する原因はいくつか考えられます。まずは、生活習慣やシャンプーの方法を見直し、どのような要因が影響しているのか確認してみましょう。原因に応じた適切な対策をとるためにも、早めに原因を特定することが重要です。
シャンプーの仕方に問題がある
日々のシャンプー方法が原因で、フケが大量に発生することがあります。汚れが十分に洗い流せていないと、頭皮の角質片に皮脂や汚れが付着し、脂性フケが発生しやすくなります。
一方で、シャンプーのしすぎによって必要な皮脂まで落としてしまうと、頭皮が乾燥し、乾性フケが出やすくなります。
髪のベタつきが気になる場合は洗い残しを、かゆみや肌荒れが気になる場合は洗いすぎを疑ってみるとよいでしょう。
頭皮が乾燥している
頭皮が乾燥すると角質が剥がれやすくなり、フケの量が増えることがあります。特に、白い粉のような乾性フケが多く発生している場合や、乾燥する季節にフケが増える場合は、頭皮の乾燥が原因の可能性があります。
また、肌全体が乾燥しやすい人は、頭皮も同様に乾燥しやすく、フケのリスクが高くなります。前述のとおり、シャンプーのしすぎも頭皮の乾燥を招くため、適切なケアを心がけましょう。
頭皮に刺激を与えている
紫外線やカラーリング剤、パーマ剤による頭皮への刺激は、フケが増える原因のひとつです。紫外線を過度に浴びると、頭皮の細胞がダメージを受け、肌荒れや炎症を引き起こし、フケの発生につながります。
また、カラーリング剤やパーマ剤、ブリーチ剤も使用時に頭皮を刺激し、肌荒れの原因になりがちです。さらに、薬剤によってアレルギー反応が起こり、肌トラブルを引き起こすこともあります。
薬剤の影響が気になる場合は、アレルギーの有無を確認したり、刺激の少ない製品を選んだりすることで、頭皮への負担を軽減できるでしょう。
生活習慣が乱れている
生活習慣の乱れがホルモンバランスを崩し、肌荒れを引き起こしてフケが発生することがあります。特に、以下のような生活習慣はフケの原因になりやすいとされています。
- 栄養バランスの偏った食事
- 慢性的な睡眠不足
- 長期間にわたる強いストレス
- 生活リズムの乱れ
いくら頭皮をしっかりケアしていても、生活習慣の影響でフケやかゆみに悩まされることがあります。思い当たる点があれば、一度生活習慣を見直してみることが大切です。
細菌が繁殖している
頭皮に細菌が繁殖すると、環境が悪化し、フケの増加や強いかゆみの原因となることがあります。
健康な人の頭皮にも、マラセチア属真菌をはじめとした多くの細菌が存在しており、これは正常なことです。しかし、細菌の数が過剰に増えると、肌のコンディションが悪化し、肌荒れや炎症を引き起こしやすくなります。
細菌が過剰繁殖する主な原因として、皮脂の過剰分泌やシャンプー不足などが考えられます。頭皮の健康を保つためには、適切な洗髪習慣を心がけることが大切です。
皮膚疾患がある
皮膚疾患が原因で頭皮環境が悪化し、フケが大量に発生することがあります。フケを引き起こす代表的な皮膚疾患には、次のようなものがあります。
- 脂漏性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
- 接触皮膚炎
- 頭皮湿疹
- 乾癬
これらの疾患によるフケは、市販薬で改善できる場合もありますが、症状によっては医師の診察を受けて適切な治療を行うことが大切です。放置すると症状が悪化する可能性があるため、気になる場合は早めの対応を心がけましょう。
フケと一緒に起こりがちな症状
頭皮の状態が悪化していると、フケのほかにもさまざまな症状が現れることがあります。併発しやすい症状として、次のようなものが挙げられます。
- 紅斑・炎症
- 吹き出物
- 乾燥・かさつき
- かゆみ
フケが多くなっていると感じたら、一度鏡で頭皮の状態を確認してみましょう。健康な頭皮は白っぽく、特に異常が見られません。赤みがあったり、角質が剥がれている場合は、何らかのトラブルが起きている可能性が高いため、適切なケアが必要です。
フケが大量発生したときの対処法

ここでは、フケが大量に発生したときの具体的な対処法を6つ紹介します。効果的な方法は原因によって異なるため、まずはフケの原因を確認した上で試してみましょう。頭皮の状態が悪化しないよう、早めに適切な対策を行うことが大切です。
適切な方法でシャンプーする
適切な方法でシャンプーすることで、頭皮のコンディションを整え、フケの発生を防ぐことができます。洗い残しや洗いすぎに注意し、次の手順を意識してみましょう。
- 入浴前に頭皮マッサージとブラッシングを行う
- ぬるま湯で汚れをしっかり洗い流す
- シャンプーを手に取り、よく泡立てる
- 泡を髪全体になじませ、優しく洗う
- 洗い残しがないように丁寧にすすぐ
- トリートメントで頭皮と髪をケアする
- トリートメントも丁寧に洗い流す
- ドライヤーでしっかり乾かす
また、頭皮環境を整えるために、ヘアケア効果の高いスカルプシャンプーを使用するのもおすすめです。例えば、薄毛専門理・美容室のスヴェンソンが販売している「ヘアライズ® TIスカルプシャンプー」は、アミノ酸系の洗浄成分を使用し、7つの無添加処方を採用した人気の商品です。フケや抜け毛の対策はもちろん、髪のハリやコシが気になる方にも適しています。詳しく知りたい方は、以下のリンクからご確認ください。
頭皮の血行を促進する
頭皮の環境を良好に保つためには、血行の促進が重要です。そのためにおすすめなのが、手軽にできる頭皮マッサージです。短時間で実践できるので、ちょっとした空き時間に以下の方法を試してみましょう。
- 指の腹を使い、生え際から頭頂部に向かって徐々に押さえながら刺激する
- 指先を使い、頭頂部へ頭皮を寄せるようにマッサージする
- 両手で頭を挟み、左右同時に円を描くようにもみほぐす
さらに、頭皮ケア専用のブラシを使って、より効果的にマッサージするのもおすすめです。例えば、スヴェンソンの「スカルプブラシ」は、頭皮ケアだけでなくシャンプー時にも使用できる汎用性の高いアイテムです。
ヘアケア用品を変える
使用するヘアケア用品を変えた途端に、フケが増えたり、かゆみが生じたりすることがあります。そのような場合、新しいヘアケア用品が体質に合っていない可能性が考えられます。肌荒れや炎症が起こるケースも同様です。
もし、上記の状況に陥っている場合は、ヘアケア用品の使用を中止し、必要に応じて専門家に相談することを検討しましょう。体質に合わないヘアケア用品を使い続けると、症状が悪化する可能性があります。選ぶ際は、できるだけ低刺激のものを選ぶのがおすすめです。
頭皮をきちんと保湿する
白い粉のような乾性のフケに悩んでいる方は、頭皮の水分を保つための保湿が重要です。特に乾燥しやすい入浴後には、以下の方法で適切にケアすることが推奨されます。
- 入浴後に髪と頭皮の水分をバスタオルでやさしく拭き取る
- 頭皮ケアローションをなじませて保湿する
使用する頭皮ケアローションは、『低刺激』と記載されたものを選ぶのがおすすめですが、自身の肌に合ったものを選ぶことが大切です。刺激が強すぎると、肌トラブルを引き起こす可能性があります。さらに、室内の湿度を適切に保つことも、乾燥対策に効果的です。
生活習慣を改善する
栄養バランスの乱れや過度のストレスにより頭皮環境が悪化している場合は、生活習慣の見直しが重要です。規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時間を確保しましょう。また、栄養バランスの取れた食事を意識することも大切です。
ストレスを強く感じている場合は、休日を活用してリフレッシュすることをおすすめします。趣味に没頭したり旅行に出掛けたりするなど、自分に合った方法でリラックスすることが、心身の健康維持に役立ちます。
医療機関を受診する
自分でできる対処法では改善しない場合や、皮膚疾患の疑いがある場合は、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。特に、頭皮に炎症やかぶれが見られる場合、乾癬や寄生虫などの感染症の可能性が考えられるため、医師による診断と適切な処置が必要です。
放置すると症状が進行し、治療が長期化する恐れがあります。早期に医療機関を受診すれば、適切な対処が可能となるため、自己判断に頼りすぎないことが大切です。
フケの原因を放置すると起こり得るトラブル

頭皮環境の悪化によるフケの大量発生を放置すると、さらなるトラブルを引き起こす可能性があります。特に、頭皮の炎症や抜け毛の増加などが代表的なリスクとして挙げられます。
大きなトラブルに発展するのを防ぐためにも、フケやかゆみといった初期のサインを見逃さず、早めの対策を心がけましょう。
抜け毛
頭皮環境が悪い状態が長期間続くと、抜け毛が増える傾向があります。特に脂性のフケが発生している場合、フケが毛穴を詰まらせ、抜け毛のリスクが高まります。
また、フケの大量発生は脂漏性皮膚炎や粃糠性脱毛症などの頭皮疾患による可能性があり、これらがAGA(男性型脱毛症)と併発することもあります。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。
薄毛
フケの大量発生や抜け毛の増加を放置すると、頭皮環境の悪化が進み、発毛が妨げられ、薄毛につながるリスクが高まります。特に、AGA(男性型脱毛症)が原因となっている場合は、進行しやすいため注意が必要です。
薄毛を自覚してから頭皮ケアや育毛に取り組んでも、効果が現れるまでに時間がかかることが多いため、早めの対策が重要です。薄毛の兆候が現れる前の段階で適切なケアを行い、頭皮環境を整えることで、進行を防ぐことが期待できます。
まとめ

頭皮のフケは、肌のターンオーバーによって自然に発生するものですが、大量に発生している場合は、頭皮環境の悪化や皮膚疾患の可能性が考えられます。そのため、原因に応じた適切な対処が必要です。
シャンプーの方法を見直したり、低刺激のヘアケア用品を使用したりするなど、具体的な対策にはさまざまな方法があります。それでも改善が見られない場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。
また、頭皮や髪のトラブルに詳しい専門家に相談するのも有効な手段です。専門的なアドバイスを受けたい方におすすめなのが、薄毛対策で知られるスヴェンソンです。スヴェンソンでは、「頭皮ケア & クレンジング」というサービスを提供しており、専門家による頭皮や髪の状態に応じたケアを受けられます。
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